表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/21

プロローグ

 “どこへ行きたい?”と僕が尋ねたら、君は“海!”と大きな声で答えたね・・

 “こんな真冬に海?”そう聞き返すと

 “次の夏にはもう行けないから・・”

  ・・・君はそう笑いながら答えた・・・

 “生まれ変わったら何になりたい?”そう尋ねたら、君は“満天に輝く星!”とつぶやいたっけ?

 “星?どうして?”と聞くと

 “ずっとあなたと同じ距離でいられるから・・”

  ・・・君はそう笑いながら答えた・・・

 “大きくなったら何になりたい?”と聞いたら、君は“何もないよ”と答えたね。

 “何も?”僕が聞き返すと、“大きくなんかなれないから”

  ・・・そしてまた笑ってたよね・・・

 “俺のこと好き?”って聞くと、君は“好きじゃないよ”と笑ったね。

 “じゃあ嫌い?”そう悲しげに聞くと、“ううん愛しているの”

  ・・・君と僕は笑ってたね・・・

 “俺に何かできる事はある?”そう尋ねたら、君は“あるよ”と言った・・

 “何?”そう聞くと

 “私が死ぬ時、そばにいないでね・・”

  ・・・君はそう泣きながら答えた・・・

 そして・・三年前彼女はこの世を去った・・・

 そして今頃風になって自由に舞っているのかな・・

 君が言ったとおりいつか星になるのかな…

 でも僕の願いは生まれ変わっても君は君でいること。

 そして一緒に夏の海に行こう?

 コートやマフラーなんか脱ぎ捨ててさ…

 “何が食べたい?” “かき氷!”そんな会話もしながら。

きっとその時の君の笑顔が一番輝いているんだ…

 だから待ってて?

 そこから俺を見ていて?

 愛する美岬へ…

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ