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遺された音源  作者: なやまじ


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10/18

発火した転機

 大館市は盆地という地形から夏期には高温の日が多く、今年も猛暑日が続いていた。沢木は何度か東京と大館を往復するうち、職業柄ラーメン屋が気になった。驚いたのは、大館は比内地鶏の本場にもかかわらず、意外にも比内地鶏スープがメインのラーメン屋が見当たらないことだった。ラーメン屋の数は少なくないのだが、味噌ラーメンや煮干しラーメンの看板ばかりがやたらと目に付いた。自分が遠く離れた土地で比内地鶏スープのラーメン屋を開いているのに、地元に少ないのは驚きでしかなかった。

(ここで濃厚な鶏ガラスープを売りにしたラーメン屋を開いてみたい)

 かつてSNSがなかった当時、沢木の店は上板橋で人気を博していた。同郷の妻に大館への移転計画を相談すると、直ちに賛成してくれた。妻は店の客足が落ちていることと、高齢の実母が大館で一人暮らしをしていることか気になっていたのだ。妻さえ賛成してくれれば話は早かった。比内地鶏の本場で勝負するには、年齢的にも最後のチャンスかもしれない。

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