みちこちゃんとおとうさん
みちこちゃんとおとうさんは散歩をしています。
「おとうさん、小さいお犬」
「そうだね。小さいお犬さんだね」
「子供のお犬?」
「小さいけど、大人のお犬さんだよ」
「変なの」
「変じゃないよ」
小さいお犬は、尻尾を振ってみちこちゃんにバイバイしました。
「おとうさん、大きいお犬」
「そうだね。大きいお犬さんだね」
「大きいから大人のお犬だね」
「どうかな、大きいけど子供のお犬さんもいるんだよ」
「変なの」
「変じゃないよ。みちこちゃんも大きくなったらわかるよ。いろんな事がわかるようになるよ」
大きいお犬も、尻尾を振ってみちこちゃんにバイバイしました。
「お犬さんがバイバイしているよ。みちこちゃんもバイバイしようね」
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「あかあさん、どこか痛いの?」
あかりちゃんは、お母さんを見上げていいました。
「痛くないよ」
「変なの。泣いてるのに」
「変じゃないよ。痛くなくても涙がでるんだよ。あかりちゃんも大きくなったらわかるよ。いろんな事がわかるようになるよ」
天に昇る煙は、みちこちゃんにバイバイしているように見えました。
おかあさんになったみちこちゃんは、天に昇る煙になったおとうさんに向かってバイバイしました。
あかりちゃんも、わからないけどおかあさんの真似をしてお空に向かってバイバイしました。