表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
昼休みの天才!その名は佐倉蒼一!  作者: やしゅまる


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

35/37

第35話 スーツでクレープ職人 ~ひるやすみスイーツ戦争~

これはAIが書いたものです

会議室Dに再び掲示された手書きの張り紙。


『一時間で極上の一枚を焼け。

 クレープ職人選手権

 道具・材料はこちらで準備済み

 トッピングは各自持参可』


その文字の横には、フライパンとクレープの絵が添えられていた。

参加者はまたしても、あの四人。

•佐倉(営業)

•木村(広報)

•山崎(開発)

•片瀬(新人)



午前11時55分。会議室D。

机の上にはホットプレートとフライパン、そして小麦粉、卵、牛乳、砂糖などの材料がずらりと並んでいた。

スーツの袖をまくり、エプロンを着けて並ぶ四人の姿は、もはや完全に料理人である。


「まずは生地作りからだな」

佐倉がボウルに小麦粉を入れる。


「卵をよく溶いて、牛乳を少しずつ加えるのがコツらしいです」

片瀬は丁寧に混ぜながら、真剣な表情で説明を口にする。


山崎はというと、なぜか持参のトッピングを並べながら鼻歌を歌っていた。

「焼きバナナ、ホイップ、シナモン……俺の構想は完璧だ」


木村は静かにホットプレートを温め、フライパンを手に取った。



生地ができると、いよいよ焼きの工程に入る。

最初にフライパンを任されたのは木村だった。


「注いで、すぐに伸ばす。ここが勝負だわ」


手際よくレードル一杯の生地を流し、素早く広げる。

丸く、薄く、美しい形に広がるクレープ。

会議室に小麦と砂糖の甘い香りが漂う。


「……おお、うまい」

山崎が声を漏らした。


「これは本気のやつですね」

片瀬も目を丸くする。


その後も順々に焼いていき、それぞれが持ち込んだトッピングで創作を始めた。


佐倉は抹茶クリームと小豆。

山崎はバナナとシナモン。

片瀬はイチゴとカスタード、さらにチョコソースを少々。

木村はシンプルにバターと蜂蜜、そして塩を少しだけふりかけるという通好みの一枚を仕上げた。



12時40分。試食と投票タイム。


オフィス中に広がった甘い香りに誘われて、数人の同僚が見学に現れる。

試食後、それぞれのクレープに感想が飛ぶ。


「この抹茶、意外とコーヒーに合うな」

「バナナの香ばしさ、反則でしょ」

「塩バター、何これ…店出せる」


投票の結果、今回の優勝は木村の「塩バター蜂蜜クレープ」に決定した。

見た目の地味さを裏切る味の奥行きが、決め手となった。



午後、木村の机には一枚の封筒が置かれていた。


中には一枚の紙とメモ。


『あなたを昼のスイーツ班班長に任命します

 次なる挑戦:「一時間ティラミス」』


下には、片瀬の署名。


木村はふっと笑い、封筒をそっと引き出しにしまった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ