名もなき炎
俺は、傭兵団長の息子として生まれた。最初は、王族や、裕福な貴族に生まれたなと考えていたがそれはもう過ぎた話だ。当たり前だが、この世は不平等で不公平が当たり前。貴族や王族、裕福な商人の家系以下の平民は、日々生きるのでやっとのこの社会。盗賊や山賊、謀反人などが村を襲って、命を失っても誰も驚きやしないし、気にも留めない。なんて無慈悲ない社会なんだろう、、、
そんな社会で生まれ、傭兵団の息子として生きる俺には夢があった。それは将軍だ。きょうも親父たちの世間話で、大将軍が隣国の小規模な侵攻を迎撃し、退けたらしい。なんてカッコいいんだ!!大将軍と言うのは!!そう思い、俺は親父にどうやったら大将軍になれるのかと、酒を飲んでる親父たちに聞いてみた。そしたら、親父は急に座った目をして、こう呟いた。
(クラウス、、確かに大将軍はこの国の傑物だし、一度俺は戦場で姿を見た事はある。確かに偉大だった。だがそれ以上に、怖かった。ありゃとんでもない死地を潜っているだろうょ)
(背中からは、凄まじい血の匂いで溢れているように感じた。お前はまだ若いから知らないが、あれはあれで幸せに生き、本望に死ねるとは分からなねぇ。だからそんな事は、軽くても口には出すな。大将軍になると言う事は、それだけ数え切れない程の戦場に赴くと言う事だ!近づけば近づくほどに、恨まれ楽にば死ねねぇ)
(まぁ、親父から言えるのは大将軍云々言う前に、大将軍とはどんな奴かを考える事。二つ目は武の鍛錬を欠かさず継続することだ。俺は傭兵団長だが所詮、傭兵団長にすぎねぇからこれくらいしか言えねぇ。)
親父から、そう言われた。だが俺は大将軍に対して強い憧れを持っているらしい。ならこんな平凡な人生を送るくらいなら、せめて歴史に名を残して死にたいと!そう強く願って。
俺はその日から、大将軍になるのに必要な知識や常識を俺なりに考え、武の鍛錬を続ける毎日を送りだした。自分の夢が動き出す。その日までは!




