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タイトル仮定「英傑が通る道」  作者: 高槻 ユイ
一章 「新しい風」
1/1

プロローグ

            初めまして高槻ユイです!

      初めての異世界ファンタジー書いてみました。

        ぜひ読んでみてください!

 

 大皇歴1354年 時は戦乱の時代、大地は赤く染まり、戦場の空気は死の匂いで満ちていた。世界が悲劇に包まれていた。人が人らしく生きる事が難しかった世界。

 この地獄のような時代、多くの国が軍隊を動かし、領土の拡大を目的とした野心に世界が覆われていた中、ある場面からある漢の本当の人生が始まろうとしていた。

   

     ▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽

 隣の大国、サファイア帝国が大軍を起こし、フローレン王国の国境を越え進軍してきた。

 王国は、国王が非常事態を宣言。王国軍も出動し、王国領土内で帝国軍と戦争状態になった。

 王国は、数えきれない犠牲者を出しながらも、侵略からの領土や国民をギリギリの被害で守り抜くことはできた。だが、軍は大きい傷を受け王国軍は崩壊寸前だった。加えて王国軍総大将の大将軍が一騎打ちで致命傷を負い、前線に復帰するのは不可能となってしまった。戦争は結果的に見れば王国軍が勝利したが、だが戦争の傷は大きく深かった。

帝国軍が侵略に失敗し、撤退する時だった。 

 四面楚歌のような戦場の窮地から脱出した森の奥深くで、多くの王国兵士に見守れていた中、二人が最後の話していた。

一人は馬上で、巨躯で歴戦の猛将の凄まじい威圧を放つが、顔は比較的整っていて苛烈な雰囲気を出す覇気にあふれいて、王国の伝説の七大将軍のうちの一人、オリヴァ・クロムウェル大将軍。もう一人は小柄だが体が引き締まっていながらも、赤髪で、青空を幻想させられる透き通るような青い瞳をしているクラウスという少年兵だ。

   

  王国の大将軍は最後に、クラウスに自らの言葉と想いを託した。


  「 ククク、、、俺はこの戦争では負ける事はないと考えていたが、まさかこのざまとはな、、」

 「 ククク、、戦場に絶対はない!これだから、戦国は面白いんだ!!」

  大将軍はもう命が尽き欠けているのに、楽しそうに笑っていた。 

 大将軍は、周りの王国兵に笑顔で語りかけた。   

  【お前ら、俺はどうやらここまでのようだが、まだまだ侵略戦争は終わらないだろう】

  「だからこれからの時代は、俺は若いお前らに託すことしか出来ない、だがお前らなら大丈夫だろと俺は信じてるぞ」

  「それに王国にはまだ、大将軍ではないが俺と同等の力を持っている化け物みてぇな武将が二人もいるからな。」

   大将軍は語りかけた後に、クラウスに顔をむけると

  「それとクラウス、お前は当たり前だが俺に比べればまだまだひよっこだ」

  「だが決して腐るなよ、まだお前次第だが、お前が武将として一人前になったその時は、俺を越えているはずだ」

  「まだ直感だがな」

   大将軍はクラウスに愛用の戦斧を差し出した。

   「これお前にやるよ、、、大人になったお前ならきっと十分に使いこなせるだろうよ」

   「最後に助言を言うなら、クラウス、お前の部下とともに修羅場をくぐりぬけ」

   「ククク、戦場に生き、戦場で死ぬ。武将からしたらこんな最期も悪くねえな、、、」

         

そう言い残して大将軍は、偉大な大将軍の姿をしまま息を引き取った。


 クラウス視点  


 俺は、最後の言葉を将軍に伝える事が出来ずに終わってしまった。魂が拳が震えた。

もう、大将軍が死んでしまったと思うと俺は、 悔しさと嗚咽で涙が止まらなかった。もっと大将軍と一緒に戦場を回りたかった。もっと話したかった!結果論だが大将軍のサポートを俺がうまくすれば、もしかしたら大将軍は、まだ生きて笑っていたかもしれない。何も出来なかった自分が悔しい!敵を皆殺しにしたい!帝国を滅ぼしたい!

     これ程の激情にかられたのは生まれて初めてだ!今すぐにでも敵将を討ちにいきたいが、それでは無様に死ぬだけだ。それに大将軍は絶対にそんな事は望んでいない!

 大将軍は俺に何を見出して愛用の戦斧を託したのだろうか、託された戦斧が俺にはまだ重すぎる。だがこれからは泣かないし、負けない。大将軍が俺に託した想いと、託された戦斧を無駄にしないためにも。

 大将軍が息を引き取った事は、これまでの俺の経験からの中でも最大の悲劇でだった。

俺は、泣くのを必死で我慢し、再度大将軍から託された戦斧に誓った。今はまだ使いこなせないが、 必ずや、敵将をこの戦斧で討ち大将軍の仇をとると、、、そして大将軍からの受け継いだモノを己の血肉とし、駆らなずや俺や想いを託してこの世を去った仲間達との夢を叶えると。


  今思えば、そこからが俺の本当の人生の始まりだったのかもしれない・・・

 

      △▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽


ご朗読ありがとうございます。

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