*一日目 2009年 4月14日*
「あなた名前は?」
少女に少年は自分の名前を聞かれ、即答する。
「高神仁」
「早速質問なんだけど・・・」
仁はめんどくさそうに少女に聞く。
「なんですか? 僕の能力を知っていて近づいているのですよね?」
「あなたも"能力者"なの? まったくどんな能力なんだか。」
仁はポケットに入っている腕時計に手をかざす。
1・2・3・3・3・・・・
その時計はちょうど三秒のところで止まってしまった。
それを見た少女は仁をじっと見つめながら一言。
「"時間停止"」
その一言だけつぶやき去っていった。
そう、少年の能力は時間を止めることである。
なんだったんだアイツ。仁はそう心の中で思いながら一人で家に帰っていった。
その後彼の時計は再び動き出していた。
◇
その日の夜、仁は家で謎の手紙を見つける。
その手紙には
"高神仁様へ"
としか書いていない。
仁は手紙を読んでみた。そこには・・・
"お主が朝であった少女と、今この手紙を読んでいる少年よ。
お主がたの能力はその他の人々に多大なる迷惑をかけている。
その能力と同じような能力を持った人間がおる。
その人間をすべて倒すことによって、お主がたの能力が消える。
少年にこの武器を授けよう。"
手紙の横に視線を移すと、そこには・・・
日本刀が置いてあった。
「まったく物騒な世の中だな。おい」
そういいながら仁はベットに入り眠った