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今日は午後から白昼夢

作者: 白告 枢

「声劇台本」兼「会話小説」です。


【台本の利用について】

収益化(後述)及び【禁足事項】に抵触しない限りはご自由にお使いください。

また、上演時には台本URLの記載を必ずお願いします。


【禁則事項】

・内容の過度な変更

・世界観を崩壊させるようなアドリブ

・この台本を利用しての誹謗中傷・他者への迷惑行為

・飲酒上演

・自作発言及び無断転載


また、上演時の台本使用連絡はどちらでも構いませんが、収益化(広告、投げ銭、換金可能な課金アイテム含む)、動画の作成、教材での使用、ツイキャスなどの放送録画(アーカイブ)を残す場合は、お手数ですがTwitterアカウント【@kkk_night】までご一報下さい。



私個人の規約は以上です。では、ごゆっくりお楽しみください。


上演目安時間

~30分


設定


ミサキ

性別:女

死にたい子

カースト上位

跡形もないほうが幸せだと思っている

失踪願望がある


トウコ

性別:女

ソシャゲする

友達未満

めったに家に帰らないため、親にはいないものとして扱われている。



配役表


ミサキ:

トウコ:



ミサキ「ねえ、トウコ。今日は楽しかったね」


トウコ「そだね」


ミサキ「トウコはなにが楽しかった?」


トウコ「観覧車」


ミサキ「乗ってないじゃん!」


トウコ「わすれた」


ミサキ「適当だなあ」


トウコ「ミサキは?」


ミサキ「あたし?あたしはねー、ジェットコースターかな」


トウコ「乗ってないじゃん」


ミサキ「トウコはでしょ。あたしだけで乗ったじゃん」


トウコ「そうだっけ?」


ミサキ「そうだよー!」


トウコ「なんでもいいけどね」


ミサキ「よくないよ!」


トウコ「なんでジェットコースター?」


ミサキ「一番前に座ってたからね、景色が全部見えたんだ」


トウコ「それだけ?」


ミサキ「それだけ」


トウコ「ふーん」


ミサキ「興味なさすぎでしょ」


トウコ「まあね」


ミサキ「……そのゲーム、面白いの?」


トウコ「べつに」


ミサキ「面白くないの?」


トウコ「…べつに」


ミサキ「つまんないの!」


トウコ「怒らないでよ」


ミサキ「ちゃんと答えてくれないじゃん!」


トウコ「じゃ、こっちだから」


ミサキ「ねええええ!!」


トウコ「また明日ね」


ミサキ「……うん。じゃあ死ぬね」


トウコ「…………なんて?」


ミサキ「あ、帰ってきた」


トウコ「そりゃびっくりしたからね」


ミサキ「あたし、明日死ぬの」


トウコ「病気とか?」


ミサキ「そんなんじゃないよ」


トウコ「借金?」


ミサキ「ないない。ていうか、トウコから見てあたしってどう見えてんのさ」


トウコ「地雷」


ミサキ「ひどっ!あたしたち友達だと思ってたのに!」


トウコ「友達なの?」


ミサキ「うわっ、あたしだけだったかー」


トウコ「一方通行だね」


ミサキ「このやろー!!」


トウコ「で、死ぬの?」


ミサキ「うん。明日ね」


トウコ「どうやって?」


ミサキ「さあ?」


トウコ「どうやって?」


ミサキ「知ってどうするの?」


トウコ「どうもしない」


ミサキ「だよねー」


トウコ「よく考えたら関係なかった」


ミサキ「どこ行くの?」


トウコ「帰る」


ミサキ「今日これからなんだ」


トウコ「なにが?」


ミサキ「いなくなるの」


トウコ「それで?」


ミサキ「トウコも家に帰らないでしょ?」


トウコ「まあ」


ミサキ「じゃあ、疑われちゃうね?」


トウコ「……どうして?」


ミサキ「それは疑われる理由?それとも、こんなことをする理由?」


トウコ「どっちも」


ミサキ「トウコって、いつもあたしと一緒にいるじゃん。それで、今日も一緒にいるってみんなに言いふらしておいたんだー」


トウコ「性格悪…」


ミサキ「そんな褒められても困るよー」


トウコ「褒めてないし…」


ミサキ「それで、どうするの?」


トウコ「どうするって、なにが?」


ミサキ「ついてくる?それとも、止めてみる?」


トウコ「いっかい殴ってみる」


ミサキ「あぶなっ!ちょっと!ノータイムで殴りかかるやついる?」


トウコ「ここに」


ミサキ「殴るのはやめてって意味なんだけど」


トウコ「ちぇー…」


ミサキ「残念そうにするな」


トウコ「じゃあついていくよ」


ミサキ「何でまた急に…」


トウコ「一人だと退屈じゃない?」


ミサキ「まあそれはそうだろうけど」


トウコ「あとあわよくば殴れるかなって」


ミサキ「やっぱりそれが本音か」


トウコ「それはそうと、なんで急に失踪したくなったの?」


ミサキ「失踪じゃなくて死ぬんだってば」


トウコ「どっちも似たようなもんでしょ」


ミサキ「似てないって」


トウコ「まあなんでもいいじゃん」


ミサキ「適当だなぁ……」


トウコ「で、なんでまた失踪?」


ミサキ「なんか人間関係ってやつに疲れちゃってさ」


トウコ「は?」


ミサキ「人ってさ、友達みたいな希薄な人間関係ってやつに縋り付いて、一人でいる事を怖がる。知ってる?一匹狼は群れに入れない弱い個体のことなんだよ」


トウコ「ミサキって一匹狼なの?」


ミサキ「誰が雑魚だ」


トウコ「でも私以外友達いないじゃん」


ミサキ「いるし」


トウコ「たとえば?」


ミサキ「ユキとか」


トウコ「誰それ?」


ミサキ「知らない子」


トウコ「おい」


ミサキ「だってー、素直に認めるの嫌じゃん」


トウコ「友達のいないボッチですって?」


ミサキ「なんどもいうな」


トウコ「それより、どこ行くか決めてるの?」


ミサキ「どっか行くの?」


トウコ「いや、失踪先」


ミサキ「決めてないよ」


トウコ「は?」


ミサキ「なんとなく森とか行けばいいのかなって思ってたから決めてないよ」


トウコ「なんで森…」


ミサキ「定番じゃない?」


トウコ「虫が多いから行きたくないなあ」


ミサキ「あたしも」


トウコ「おい。……おい」


ミサキ「キャラチェン?」


トウコ「一人称じゃないよ」


ミサキ「それじゃ、海行こうよ」


トウコ「今が何月だかわかってる?」


ミサキ「十一月!」


トウコ「冬じゃん。なんで海になんて行かなきゃいけないのさ。寒いし」


ミサキ「十一月は一応秋だよ?そんなことも知らないの?」


トウコ「うわ、なんか腹立つ」


ミサキ「言い方が?」


トウコ「顔」


ミサキ「可愛いでしょうが!」


トウコ「やかましい」


ミサキ「で、海。どうよ?」


トウコ「うーん…」


ミサキ「行く?それともやめとく?」


トウコ「行くか―」


ミサキ「本音は?」


トウコ「寒いから嫌だし、交通費ぐらい出せ」


ミサキ「りょーかい。あんまんもセットでつけたげよう」


トウコ「ピザまんにして」


ミサキ「はいはい。お好きなものをどーぞ」


トウコ「じゃあ、先にコンビニね」


ミサキ「えー、海行った帰りじゃダメなの?」


トウコ「なんかうやむやにされそうだから」


ミサキ「な、なぜバレた…」


トウコ「何年一緒にいると思ってるのさ」


ミサキ「それもそうか」


トウコ「この辺のコンビニ探しといて」


ミサキ「そのゲームやってる端末はいったいなんですかー?」


トウコ「ミサキ、スマホ知らないの?」


ミサキ「いや知ってるわ!」


トウコ「いくらミサキが馬鹿でも知ってるものだと思ってたけど…」


ミサキ「いや、だからさ。知ってるってば」


トウコ「いつも自撮りとかしてたやつはあれ只の板だったんだ…どうりで画面が映らないと思ってた…」


ミサキ「その!自分の!スマホで!調べろー!!!」


トウコ「冗談だって。そんな怒んなくてもいいじゃん」


ミサキ「誰のせいよ」


トウコ「さあ?」


ミサキ「……トウコってそんなキャラだっけ?」


トウコ「そもそも今日初めて喋ったじゃん」


ミサキ「それもそうか」


トウコ「みんながドタキャンするとはねー」


ミサキ「ノったはいいけど、存在しない記憶だったわ」


トウコ「冷めるのはやいって」


ミサキ「これも全部寒波ってやつのせいなのさ」


トウコ「自然現象なら仕方ない」


ミサキ「じゃ、そういうわけで海にレッツゴー!」


トウコ「コンビニが先でしょ」


ミサキ「うっ……」


トウコ「ほら行くよ」


ミサキ「待ってー。置いていかないでよー」


トウコ「は?嘘でしょ?」


ミサキ「なになに?どしたの?」


トウコ「この辺コンビニないんだけど」


ミサキ「ははっ。ウケる―」


トウコ「はー、自販機で我慢するか…」


ミサキ「自販機は適用されませーん。残念でしたー」


トウコ「アバズレ………」


ミサキ「それ普通に悪口だからな」


トウコ「ごめんじゃん」


ミサキ「今度ばっかりは謝っても許さないから!」


トウコ「アバズレじゃなくて、クズだったわ」


ミサキ「はいはい。今完全に怒りましたー。プッツンしちゃいましたー!!!」


トウコ「プッツンて……。いつの時代のヤンキー崩れ?」


ミサキ「海着いたら覚えとけよ!」


トウコ「はいはい」


ミサキ「ここからだと……海こっちだってー」


トウコ「ストップ」


ミサキ「なに?」


トウコ「歩いていくつもり?」


ミサキ「そうだけど?」


トウコ「何時間?」


ミサキ「じゅう」


トウコ「十時間……?」


ミサキ「違うよ」


トウコ「だよね」


ミサキ「十二時間」


トウコ「増えてんだけど?」


ミサキ「十二時間コースと、十六時間コース、どっちがいい?」


トウコ「何の拷問?」


ミサキ「拷問じゃないよ。最初の目的忘れた?」


トウコ「あー、そうだった。こいつバカだった」


ミサキ「バカじゃないし。天才だし」


トウコ「そういうところがバカっぽいんだよな」


ミサキ「それならせめて”残念な美人”って言ってくれない?」


トウコ「それも誉め言葉じゃないからな」


ミサキ「歯に衣着せてってことだよ」


トウコ「歯に着せるぐらいなら自分で上に羽織るわ」


ミサキ「ぐぅ…。返されてしまった」


トウコ「伊達にテニス部じゃないからね」


ミサキ「テニス部だったの?」


トウコ「そんなわけないじゃん」


ミサキ「だまされたー」


トウコ「もしもーし、棒読みになってますよー」


ミサキ「バレたか」


トウコ「バレるわ」


ミサキ「バレたついでにもう一つ言っていい?」


トウコ「なに?」


ミサキ「ただいま歩いているのだ十六時間コースでございまーす」


トウコ「ふざけろ」


ミサキ「あっぷっぷー」


トウコ「そうじゃないわ」


ミサキ「まーいいじゃん。着いてくるって言ったのはそっちだし」


トウコ「おのれ味なマネを…」


ミサキ「評論家のトウコさん、こちらは星いくつ貰えますか?」


トウコ「ゼロ」


ミサキ「なんでさ!」


トウコ「その前に誰が評論家だ」


ミサキ「いいじゃん。なんだってさ」


トウコ「ちなみに、何の評論家?」


ミサキ「エビ反り」


トウコ「そんな評論家がいてたまるか」


ミサキ「だよねー」


トウコ「てか、なんでこの時期に海?」


ミサキ「さっきも聞かなかった?」


トウコ「森は嫌だって言ったら海になったじゃん。理由はまだ」


ミサキ「そうだっけ?」


トウコ「そうだよ」


ミサキ「理由はねー、どうしよっか?」


トウコ「ないんかい」


ミサキ「ないよ」


トウコ「らしいっちゃらしいか」


ミサキ「むっ。トウコがあたしの何を知ってると言うんだ!」


トウコ「名前と年齢と体重」


ミサキ「なんで体重知ってるの!?」


トウコ「知ってるよ。五百グラムでしょ?」


ミサキ「赤ちゃんでももっと重いわ!」


トウコ「違ったかー」


ミサキ「当り前じゃん」


トウコ「まあ、適当言ってるだけなんだけど」


ミサキ「らしいわー」


トウコ「”らしい”で思い出したけどさ」


ミサキ「独特な思い出し方だね」


トウコ「体育の柴咲っているじゃん?」


ミサキ「誰それ?」


トウコ「なんか、前の学校でセクハラして左遷されたって噂の」


ミサキ「へー」


トウコ「興味なしか」


ミサキ「だって、もう関係ないじゃん。あたしらと」


トウコ「それもそっか」


ミサキ「うん」


トウコ「………ねえ」


ミサキ「なに?」


トウコ「ゲームしていい?」


ミサキ「いいよ。じゃあ、しりとりね」


トウコ「なんでだよ」


ミサキ「ゲームじゃん」


トウコ「ソシャゲがいいんだけど」


ミサキ「歩きスマホは良くないよ」


トウコ「それもそっか」


ミサキ「はい。じゃあ、しりとりの”り”から」


トウコ「後攻でいいよ」


ミサキ「リントヴルム」


トウコ「なにそれ?」


ミサキ「ドイツに伝わるドラゴン」


トウコ「初手からマニアック…」


ミサキ「リントヴルム!」


トウコ「わかったって。む…む…むむむ……」


ミサキ「わくわく。わくわく」


トウコ「むさ……」


ミサキ「むさ?」


トウコ「ムササビ…」


ミサキ「かわいい」


トウコ「よし、原点回帰しよっか」


ミサキ「どこに?」


トウコ「ちゃんと殴るあたりに」


ミサキ「却下」


トウコ「ほら、ムササビ。続きやらないならいいけど」


ミサキ「やるやる!ムササビ…。び?」


トウコ「び」


ミサキ「”び”かー」


トウコ「いろいろあるじゃん。媚薬とか備品とかビスケットとか」


ミサキ「今しれっととんでもないの混ざってなかった?」


トウコ「ビスケット?」


ミサキ「なんでもない」


トウコ「えっちなんだー」


ミサキ「ビスマルク」


トウコ「なんでそう普通のしりとりだと出てこなさそうな単語を出すの?」


ミサキ「楽しいじゃん」


トウコ「そういうのはもっと後半になってようやく絞り出してくるもんだと思うけど…」


ミサキ「ほらはやく」


トウコ「クレジットカード」


ミサキ「ドルトムント」


トウコ「トウコ」


ミサキ「あっ!自分の名前じゃんそれ。ずるーい」


トウコ「ズルくない」


ミサキ「えー、そんなのもありかー」


トウコ「“み”が回ってきたら言えるじゃん。回さないけど」


ミサキ「いじわる!」


トウコ「で、次は?」


ミサキ「コブレンツ」


トウコ「つ……つ……つの」


ミサキ「えー、普通だー」


トウコ「そんなこと言うならやらないよ」


ミサキ「ごめんじゃん」


トウコ「許す」


ミサキ「やったー(棒)」


トウコ「感情籠ってないぞ」


ミサキ「”の”からか。ノイシュヴァンシュタイン城」


トウコ「もしかしてだけど、ドイツ縛りしてない?」


ミサキ「ついにバレたか」


トウコ「そこまであからさまだったらさすがにわかるよ」


ミサキ「えー、トウコはバカだからわかんないと思ってたのになー」


トウコ「やめやめ。今日はもうかいさーん」


ミサキ「あと五時間くらいで海だから今解散はダメ―」


トウコ「は?もうそんなに時間たったの?」


ミサキ「ほら、あれ見て。オリオン座」


トウコ「ほんとだ。きれーってなるか!」


ミサキ「ならないか」


トウコ「どおりで寒いわけだ…」


ミサキ「なんかテンション高いね」


トウコ「寒いからじゃない?」


ミサキ「そこ疑問形なんだ」


トウコ「海まであとどれくらい?」


ミサキ「さあ?」


トウコ「ずいぶんと歩いた気もするけど」


ミサキ「へー」


トウコ「さっき五時間経ったって言ってたか、そういえば」


ミサキ「言ったっけ?」


トウコ「言った」


ミサキ「あれ実は嘘なんだよねー」


トウコ「は?」


ミサキ「嘘、ついちゃった」


トウコ「きゃぴっとしても可愛くないぞ」


ミサキ「は?むっちゃ可愛いが?」


トウコ「で、本当のところ何時間経ったの?」


ミサキ「一時間くらいじゃない?」


トウコ「いや、スマホ見ればわかるだろ」


ミサキ「自分の見ればいいじゃん」


トウコ「出発した時間なんて覚えてない」


ミサキ「あたしもー」


トウコ「くたばれ」


ミサキ「あっ、そういうこと言っちゃうー?」


トウコ「言う」


ミサキ「海着いたら覚えてろよー」


トウコ「忘れておく」


ミサキ「できるかな?」


トウコ「できるよ」


ミサキ「でも着いたよ」


トウコ「そんなわけ……嘘でしょ?」


ミサキ「サプラーイズ」


トウコ「到着時間から嘘だったわけか…だまされた」


ミサキ「ちっちっちっー。違うんだなーそれが」


トウコ「どう違うって言うの?」


ミサキ「でぃす いず てれぽーてーしょーん」


トウコ「それを言うなら”イッツ”でしょ」


ミサキ「そうともいう」


トウコ「頭に翻訳ソフトでも移植したら?」


ミサキ「海外行くとき便利そうだねー。行かないけど」


トウコ「それもそうか」


ミサキ「夜の海ってちょっとわくわくするよね」


トウコ「めっちゃ軽率に近づくのな」


ミサキ「なんだ、砂浜じゃないのか。残念」


トウコ「岩石海岸っていうらしいよ」


ミサキ「へー。よく知ってるね」


トウコ「文明の利器様々ですわー」


ミサキ「調べるのはズルじゃん」


トウコ「べつにー?」


ミサキ「それじゃあ入りますか」


トウコ「寒いからパスで。見守っとくわ」


ミサキ「見届け人ってやつ?」


トウコ「そんなかんじなやつ」


ミサキ「ふーん」


トウコ「そのまま入るんだ」


ミサキ「なにが?」


トウコ「服」


ミサキ「脱いだら寒いじゃん」


トウコ「冬の海に入るんだから関係ないじゃん」


ミサキ「えー」


トウコ「濡れたら余計重いし冷たいと思うよ」


ミサキ「それはやだな」


トウコ「でも、発見時のこと考えたら着てた方がいいかも」


ミサキ「どっちよ」


トウコ「不特定多数の人間に裸を見せたいなら脱げばいいんじゃない?」


ミサキ「…上着だけ脱ぐ」


トウコ「うわっ、無難なやつ」


ミサキ「うっせ」


トウコ「んで、いつ帰ってくんの?」


ミサキ「さあね」


トウコ「ふーん」


ミサキ「ふーんて。興味なさすぎでしょ」


トウコ「まあね」


ミサキ「うわっ、ちべたい」


トウコ「そりゃそうでしょ」


ミサキ「今日だけでそれ何回言ったよ?」


トウコ「知らね。ほら、さっさと行った行った」


ミサキ「はいはい」


トウコ「またな」


ミサキ「せいぜいずっと期待してるがいいさ」


トウコ「………ようやく行ったか。旭日も出たからぼちぼち帰るか。っと、その前に……」


SE:シャッター音


トウコ「………うん。これでよし」



――――――fin

最後のこれを読んでる人はこんにちは。

そして、はじめましての人ははじめまして。作者です。


さて、なんやかんやで毎年4本ずつ出しているわけですが、これが今年最後の話になります。

今年最初に出した「お菓子の海で溺れたい」と似た構成のようなそうでないような。そんな話です。

まあ難しかったし忙しかった。


最近は一気に冷え込む季節になりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

私はと言うと、ここまで書いて季節のあいさつを入れる箇所間違えたなと思っています。

近頃は何かと物騒ですが、私は喘息が軽く悪化してなかなか面倒なことになりました。

皆さんは暖かくしてある程度湿度は確保しましょうね。


あと、よかったら感想とか送ってくれると励みになります。


P.S.

ポケモンたのしい

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