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第5話 覚醒促進剤で覚醒しました。

前の日は制服の試着で転職へのテンションはかなり上がった。

仕事の内容は大変そうだけど、テンションが上がる事が一つでも有れば楽しめる事もある。

今日は昼から覚醒促進剤を注射する予定なので、朝はゆっくり出来る。


スマホに着信だ。

見ると母からの電話だ。

そう言えば、母には以前メールで異世界転職の話しをしたのだった。

恐らく心配で電話をかけて来たわね。


「もしもし。お母さんどうしたの?」


「朋美。転職は如何なったの?」


「決めたよ。

まだ研修中だから1ヶ月くらい先になるかな。」


「そうなのね。

決まったなら教えてよ。

いろいろ必要だと思ったから

荷物送ったから。」


「ありがとう。

助かる。」


「身体には気をつけるのよ。

あ、その荷物にお守りも入れたから持っていってね。」


「わかった。

心配しなくて大丈夫だから、ありがとう。」


まあ、心配だよね。

でも、決めた事だからやるだけやってみるよ。


暫くすると宅配便が届いた。

「はや!」


速達で送ってますけど。

そんなに急がなくても良いと思いますが、いつから勤務かわからなかったから急いだのかな?


荷物の中に缶詰やパスタの乾麺、即席麺やお茶など日持ちするものが沢山詰められている。

「もう、嬉しいけど、こんなに持ってかないよ。」

まあ、心配してくれる気持ちは嬉しいけどね。


その中に聖公神社と書かれた袋が入っていた。

聖公神社は私の実家近くにある神社で、聖女伝説で有名な神社なのだが、聖公と成功を懸けて勝負事にも人気がある。

お守りは聖女伝説に因んでいる。

その昔、疫病と飢饉が蔓延しているときに、この町に聖女がやって来て人々を癒し救ったと伝承されている。

それに因んで、聖女の守護守りが作られた。

ご利益は健康であったり、ご縁だったり、人と関わる事にご縁があるらしい。

お守りの中には聖女が植えた椿の木の種が入っている。


お守りは母の想いも詰まっているのだから、大事に紐をつけて首から下げる事にした。

なんだか守られてる気がする。


軽く昼御飯を食べると職業訓練所に向かった。

今日は覚醒促進剤も注射を打つが、スキルや魔法など異世界での利点などについても勉強をする。


訓練所の会議室で順番に注射を打った。

その後、ベッドの様な装置に横になって覚醒促進剤を発動するシステムを使う。

順番にベッドに横になると覚醒させていく。

皆んな微かに光を発している様に見えた。


私は一番最後にベッドに寝転がると機械が光を発して私の促進剤を覚醒させていく。


私はとても身体が軽くなっていく感覚に包まれると暫く夢を見ていた。


私が目を開けると、とても綺麗な女性が目の前に立っていた。

これは現実でない事は、青空の上に空いている事から容易に想像できた。


「誰ですか?」

私は女性に語りかけるが、女性はただ微笑んでいる。

そして、女性は私に近づいて耳元で。


「目覚めて」


その瞬間目の前が凄まじい光に包まれた。


覚醒促進剤の効果なのか、兎に角身体が凄まじく軽く感じる。

ゆっくりと目を開くと、ベッドから降りた。

自分の身体が自分ではないかの如くエネルギーに溢れている。


「さあ、皆んな覚醒が終わったわね。

どんな感じかな?」

前澤さんは私達の様子を見ながら嬉しそうに話す。


「あのう。

凄く身体が軽くなってます。

それに何と言うか、力って言うか、エネルギーに溢れてるって言うか。

とても心地いいです。」

私は素直な感想を話した。


「あら、如月さんは凄く体感したのね。

どんなステータスになったか楽しみね。」


「そうかなぁ。

ちょっと軽いような感覚はある様な、ない様な〜だけどね。」

智恵美さんは私とは違うようだ。

特に何も感じていないのだろうか?


他の3人も一緒で、特に変化は感じないそうだ。

私の感覚は気のせいなのだろうか?

だけど、今ならどんな事でも出来そうな気がするけど。


「さて、ステータスボードを渡すわね。

これは今から皆んなが仕事をする世界、アデイスタルト連邦公国で使われている物で、自分の身体の状況やスキル、能力値、ジョブ、冒険者は冒険者ランク、健康状態、異常状態や耐性など様々な物が確認できるのよ。

一旦登録すると他人が使う事が出来なくなるのよ。

安全の為にそうなってるわ。

では、登録しましょう。」

ステータスボードは腕時計型で手首に当てると自動でバンドが巻き付いた。

それと同時に私の遺伝子解析が始まり登録されていく。


「さあ、では、ステータスを見てみて。

画面を触ると自分の目の前にホログラムの画面が出て来るから出たら指で画面を動かしたり、タッチで操作するの。」


画面を触ると、どういう原理かは判らないが、長方形の黒い画面に白い文字の画面が飛び出した。

皆んな驚いている。

私もちょっとビックリした。

この手の技術は端末操作でもあるので、それ程斬新ではないが自分の身体の事が見れるのは嬉しい。


「どう?

ステータスは見れられた?」


ステータスは多分このステータスと書かれている文字を触ると画面が切り替わる様だ。

触ってみると、八角形のグラフ化された物が現れた。


「ん?」

何だろう。

この表示は全部のステータスに♾(アンフィニ)の表示が出ていて、グラフが黄色い光で全体的に揺らめいている。

故障かな?


「前澤さん。

私のステータスなんですけど、変なんです。

機械の故障でしょうか?」


「え?

最新式の新型よ。

壊れるなんて事は無いと思うけど………。」

前澤さんにステータス画面を見てもらうと、何故かビックリした顔をしている。

やっぱり壊れてるのかな?


「あのう。

如何なんでしょうか?」


「え?あ、ちょ、ちょっと如月さんこっちに」

早速壊してしまったのか、これは怒られるパターンかな?


隣の部屋に入って前澤さんは呼吸を整える仕草を見せた。


やっぱりこの機械高そうだもんな。

前澤さんもどうしょうか困ってるよ。


「如月さん。

凄いわ。

ステータスは限界を突破して表示できないみたい。

あと、ジョブなんだけど。

覚醒聖女なの。」


「ん?

覚醒聖女ですか?

何ですか、そのジョブは?」

前澤さんは興奮している様にも見える。

とりあえず機械は壊れた訳では無さそうだ。


壊れてなくて良かった。


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