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 死ね。死ね。死ね。死ね。もごもご。死ね。死ね。もごもごもごもご。

 どこかで電話がプルルルルルと鳴った。しばらくして止んだ。そしてバタバタと足音が聞こえてきた。何だか嫌な感じだった。バタバタが近づいてガラガラと間近で音がした。

 「電話。K良くんから」

 はーい? は?

 「寝てるの? ちょっと起きてよ。ほら、K良くんから電話だって」

 「……」

 「早く出なさい。はい子機」

 「……」

 枕から顔を上げたくないから手を伸ばした。子機を握らされた。さっさと母は出ていった。

 『もしもし?』

 「……もしもし」

 『あ、もしかして寝てたのか? 何か声の調子おかしいけど、ごめんな。もしあれだったらかけ直そうか?』

 「……用件は?」

 『あー……いや、なんだ、うん』

 「……」

 『……その、ごめんな。あ、この前のことな。いや、なんかあの時さぁ、俺酒のせいでイライラしててさ。つい何か変な口答えしちゃってさ……その、あの』

 ……何? ワッツ? はあ? 何言ってんのお前。頭がファンタジーなのかお前。お前謝るの? 何でも謝っとけば自分がそういう優しい優れた人間だと思えるのか?

 「……」

 『いやほんとごめん。もう酒はやめた方がいいよな。あはは』

 「……」

 何だこいつ気持ち悪いな。自分に酔ってるのか? 今自分で自分のことを最高に良い奴とか思ってるんだろうな。

 『あー……それでさ。俺実はお前に用があってさ。今時間ある?』

 「……あるけど」

 『だったら今からそっち行っていいか? 実はこの前も同じ用あったんだけどさ』

 「……」

 何だこいつマジでなんだこいつ今から来る? 意味分からんなんでこっち来るの? ていうか何でまだいるんだこいつ。

 「……」

 『……えーと』

 「……いや、まあいいけど」

 よくないよくないよくないよくない何でこっち来るの意味分からんあり得んマジあり得ない。

 『あ、ほんとか? あぁ、良かったー。んじゃあ、十分くらいでそっちつくから。また後でな!』

 通話が切れた。は?

 は?

 何だこいつ怖。メリーさんかよ。意味分かんね。

 え、怖。てか俺今パジャマじゃん服着替えないといけないじゃん。は? てか来るの? 何の用で? わざわざ会うの? 会いに来るの? 俺に? わざわざ?

 怖い怖い怖い怖い。え、ホラーじゃん。怖すぎ。意味分かんね。

 怖くて固まってたら普通に十分後チャイムの音が鳴った。

 親が応対している。扉が閉まる音がした。その内ドシドシと音が近づいてきた。そしてついには部屋の扉が開かれる。

 「よお……何でパジャマ?」

 「……いや」

 「やっぱり寝てたのか? 何か悪いな……まあ、すぐ済ませるからさ」

 怖。

 K良は背負っていたリュックサックをそこらに置くと、どっかりと床に座った。ちなみに俺はベッドの上に座っている。うわあああああああなんだこれ自分の領域に異物が紛れ込んでいる……ああ嫌だ嫌だ嫌だなんなんだこれなんだこれは。人間がどうして俺の近くにいるんだよ。やめてくれよもう。

 「あー……本題に入る前にさ、やっぱりこの前の事をもう一回ちゃんと謝ろうと思うんだが」

 ぶりかえすなぶりかえすなぶりかえすなぶりかえすなぶりかえすなぶりかえすなぶりかえすなぶりかえすなぶりかえすなぶりかえすなぶりかえすなぶりかえすなぶりかえすなぶりかえすなぶりかえすなぶりかえすなぶりかえすなぶりかえすな。

 「いやいいよ。何か俺もアレだったし」

 「あはは……やっぱり酒は駄目だなほんと。まあ、俺お前とはこんなことで気まずくなりたくないし、まあ仲直りということで、大丈夫か?」

 「ああはい」

 怖。何なのこいつ。やっぱりこいつ自分に酔ってるんだな。そんなものに俺を巻き込みむな。恐怖感半端ない。え、何なのこの状況。早く帰ってくれないかなこいつ。帰れよさっさと帰れ。胃が重い胃が重い胃が重いちくしょう。

 「で、まあ本題なんだけど……うーん」

 うーん帰れ。

 「……昔さ、高校の時はよくお前に漫画見せてたじゃん。俺の描いた奴をさ」

 帰れ。

 「……ここに俺の描いた漫画があるんだけど……その、出来れば見て欲しいなと」

 ペラペラパラパラはい読んだ帰れ。

 何て事もできずにできずにできずに俺はのろのろと原稿用紙らしきものを受け取って読むことになった。

 用事ってこれだけか? ならさっさと読んで帰ってもらうが吉かな。ああ面倒くさい面倒くさい面倒くさい面倒くさい。糞。ていうかこいつはこの時期になんでこんな面倒くさい用事を押し付けに来るんだろう。

 この時期……ああ、この時期ってなんだろう。駄目だ考えられない。さっさと読もっと……。

 ……K良どっかいけよ。そこにいられると嫌なんだよ近くにいないでくれさっさと出てってくれこっちを意識するなやめろ意識するな気持ち悪い。

 「……そこの漫画読んでていいよ」

 「お、悪いな。へー、これお前も持ってるのか。面白いよなこれ」

 あああああああああああああああああああああああああああうっぜええええええええええええええええええええええええええええええ余計なこと言っちまったああああああああああああああああああああああああああああああ! 趣味知られるの嫌なんじゃああああああああああああああああああああああああああああ!

 ……。

 ……。

 読了。

 心の中でそう宣言した。

 ……俺さぁ、実は作者の顔が分かってる漫画ってあまり好きじゃないんだよね。高校の時はノリで見れてたけどね。やれやれ。

 しかしなんだな。何と言うか、古本屋で、100円くらいで売られてる古めのマイナー漫画を読んでいる気分だ。あ、これ売れないなって直感的に分かる漫画だこれ。

 好きか嫌いかで言えばまあ好きなほうだけどさぁ。ノリがねぇ。ヒロインは好みなんだけどね。やっぱりノリがねぇ。

 一世代前感あるよね。

 これがエンタメを意識した結果か……何ていうか、エンタメのイメージが貧困というか思考停止してる感があるな。いやまあヒロインは可愛いけどね。それに俺はこういうノリでも全然気にならないしな。いや気にならないということはないかな。でもそういうのって要は慣れだと思うんだよね。いや、ノリ合わないのって最初は読んでくのに抵抗とかあるんだけど、そういう時はそれで読むのやめるか構わずのめりこむか気にしないかの反応があると思うんだよね。俺はもう割り切ってるからな、どうしても読むの辛くなったらその箇所だけ飛ばせばいいし、ひと世代前のラノベとか漫画とか読んでる時はそういう感じだなぁ。でもヒロインが可愛ければそれでいいって言うのかな、むしろ俺それ以外で漫画全般に求めてるものってないんだよなぁ。萌え漫画に限らず全てにおいてヒロインの可愛さって重要だと思うのね。別に高尚とか高尚じゃないとか流行りとか流行りじゃないとかそういうの漫画に求めてないし。作者の主義とか思想なんてどうでもいいし用があるのは感性と性癖だけだ。ああ半袖に二の腕がちらちらしているのが好きなんだよなぁ俺って。

 とはいえ高校の時よりは格段に成長してるけどな。絵も良く見れば上手いんじゃないかと思えるし、構図も、良く分からないけど凝ってるのかなこれは。まあ嫌いじゃないよ。嫌いじゃないけど売れなさそうだなぁって思うんだよねぇこれ。

 うーんでもこのヒロインは中々のツボを刺激してくれるなぁやっぱり俺、こういう属性持ちなんだよなぁ。なんていうかボーイッシュっていいよね。性格はさっぱりしててさ、最初はそっけないといいよね。その内に友達として仲良くなるんだけど、その時の距離感がまたたまらないんだよなぁうん。ツンデレにも通じると思うんだけどさ、距離感の遷移って俺大事なプロセスだと思うんだよね。そうやって仲良くなってくるとさ、こうスキンシップが男友達みたいな感じになんだよね。女の子なのにさ。胸が平凡レベルでふっくらしてるのにさ。何だかそれって素敵やん。主人公がそれを異性として意識するとかそこまではいかなくていいんだけどさ、要するに主人公側も同じ気持ちでいて欲しいっていうのかな、わかるかなぁ、こう今だけの関係性なんだろうなぁって、その内関係が進んでいくと男女の関係になるんだろうけど、今だけはこういう気安さと清らかさと友情と自覚のない恋心がないまぜになってさ、いい感じの雰囲気が醸し出されるんだよねぇ。甘酸っぱいって言うかさぁ、これで将来幸せに暮らしましたっていう展開だったら最高だと思うよ。そういう未来が決定するとこの時点の描写が光り輝くんだよね。いや、そういうの露骨にしなくてもいいけど、むしろ未来が分からないから光り輝く展開っていうのもあるけど、でもやっぱり安心感が違うよね。時期としては友達なのか恋人なのかって、迷う前くらいが一番好きなんだよね。小学生の異性同士の友情にも通じることだよこれは。

 って思いました。

 なんてことを言うことも出来ずに俺は読み終わっているのに読んだフリをしながらじっと待機していた。

 ……ああ、また陰鬱な気分がぶり返してきた。人類が死滅してくれればこの状況から解放されるのかな。

 いやもう本当に帰ってくんないかな。あれだろお前。こういう友情に厚い自分に乾杯とかしてんだろ。

 相手の非を許して自分が謝ることでより自分が懐の深い良い奴だって、俺よりも優れた人間だって思っているんだろう。気持ち悪過ぎんだけど。いやだって、酔ってるとしか思えない行動だよなこれ。気持ち悪いんだけど。恐怖なんだけど。

 別にお前は特別優れている訳じゃないからな。大体高校の時もお前友達いなかっただろ。今だって俺になんやかんや言ってくるってことは新しい友達が全然できてないってことじゃん。

 俺以外に構ってくれる人間がいないってことだろ? 気持ち悪いわ。やっぱ駄目な奴だなこいつ。

 お前の感じてる友情最高的な感情は全くの嘘だからな。だから自分に酔ってるってんだよ。自分は優れているとか錯覚してるんだなこいつは。

 ほんとそういうのいいです。俺はそういうのはいいんです。他でやってください。恐怖しか感じないです。自分勝手の友情を押し付けられても怖いとしか思えないし凄く面倒くさいんです。面倒くさい。

 自分をさぞ高尚な存在だと思いこんでるんだろうけどさ、そういうの気持ち悪いよ。自分に酔ってる人間が他人に関わろうとするなよ。他人を巻き込むな。

 ああほんとに疲れるなぁ。疲れる疲れる疲れる。疲れる。疲れる。疲れる。

 こいつは多分うまくいってないんだろうなぁ。親にも漫画家になるのを反対されてるって話だしな。だから大学通いながら漫画家目指しているって話だし。そんで、漫画家としてうまくやってけなさそうだなぁって状態なんだろうな。

 きっとあっちで相談できる人間もいないんだろうな。いるんだよ自分が下だと思ってる人間の前では饒舌になるけど、他の奴らの前だと途端に無口になる奴。

 まあつまはじきものだろうな。高校の時よりは成長しているんだろうけどさ。多分仲良い奴もいないし漫画を認められてもいないんじゃないかな。だって前結構愚痴多かったし、ああいう周りをくさしてばかりの人間は大抵人間関係にうまく言ってない奴なんだよ。大学も真面目に通ってないとか言ってるし多分そこでも仲良い奴いないんじゃないかな。漫研とか入ってみたかもしれないなこいつの性格上。けど話題に出さないってことはそこでも上手くいってないってことなんだろう。そこかしこで全く人間関係に上手くいってないってことだな。

 その証拠がこの俺だよ。散々電話かけてきて、今日だってこの前だって、わざわざ俺に会いに来るくらいだからな。

 居場所がないから昔に縋ろうとしているのだろう。居場所がないというかできないんだろうな。頑張っても無理でした。しょうがないから俺に電話しようってことだろうな。アホらしいことこの上ないな。

 しょうもない人間だな。それでどうして俺を巻き込んでくるのだろうか。やめて欲しいな。俺はそういう人間ではないのだ。そういう人間じゃない? ならどういう人間なんだ俺は欠陥品じゃないのか欠陥品欠陥品。

 「そろそろ、読み終えたか?」

 はいきた。感想タイム来たよ。お前の感性古いなおい(笑)。はい終わり(笑)。

 「まあキャラはいいと思うけど」

 「あー! だよなぁ(笑)! いや、お前の好きそうなヒロインっぽいなぁって思いながら描いてたから(笑)」

 は? うっぜ。声うるせ。てか何俺の事理解しているつもりでいるの? そういうのも俺を下に見ようとしてるってことだからな糞が。何俺の趣味理解してるつもりでいるんだよ畜生ほんと腹立つ。あーむかつく。

 「高校の時よりはなんか上手くなってるよな」

 「いやぁ、そりゃな(笑)。まあな(笑)。上手くなってなかったらヤバいよ(笑)」

 褒めてもらえて嬉しそうですねぇ。ていうかこいつはどういう感想を求めているんだろうか? いや、決まっているな。あっちで良い感想をくれる人間がいないんだろうな。そんで昔を懐かしんで、ああ俺ならきっと褒めてくれるとか思いこんでついでに思い出を美化して友情に厚い自分に乾杯とかしてんだろうなこいつ。ふーん。そうですね。そういえば教室で漫画描いてて満足気でしたね。漫画家志望アッピル楽しそうでしたね。しょうもねえ。

 「……で、率直な意見として、どう? 売れそうか売れなさそうかで、ちょっとシビアに意見を言って欲しいんだが」

 売れなさそう。

 「……そういうのはよくわからんけど。正直、売れ線からは外れている気がするな。よくわからんけど」

 ほらお前アレだろ。流行りじゃないとかなんとかそういう言い訳好きだろ? この答えで満足しろよそしてさっさと帰れ。

 「うーん……そうだよなぁ。こういうの、やっぱり売れなさそうだよなぁ……」

 面倒くせえええええ。うじうじ言ってんじゃねえよ。無駄に時間を費やすなさっさと帰れこのアホ。ああ胃が重い。

 「俺としてはエンタメ意識してさ……小細工抜きで堂々と描いてみたんだけど。俺が、ていうかまあ、面白そうだなと思う展開とかを存分に描いてみたっていうか」

 はぁ。知るかよ。

 「まあ小細工抜きってもさ、やっぱり細部でちゃんと意表を突くような仕掛けをしてないとエンタメも映えないと思うんだよな。ただそこを最低限にしてさ、コンセプトがはっきり分かるように前面に出してみたんだ。間延びしないようにして、展開をさっとしてみて、ド直球の王道をストーリーにしてみたんだ。俺としてはうまく描けたと思っているんだけど、確かにこれが売れ線かというとそうとは言い切れないかもしれんなぁ、最近は邪道系も増えてきてるし、設定とかストーリーのインパクトとか薄いとやっぱり見向きもされないって言うかさぁ」

 知るかよ。帰れよ。言っちゃおうかなーはっきり言っちゃおうかなー。

 「……いやまあ、ていうか王道をそのまま使うのは食傷気味かもね。古き良きっていっても、使い古されて新鮮味に欠けるっていうか」

 「いやでもさ、そういうのって見せ方の問題だと思うんだよな。そういう王道の要素がやっぱり今でも通用するから王道な訳で。手を変え品を変えで十分これまでもやってけているんじゃないか?」

 「いやまあ王道を否定する気はないよ。でも、見せ方の問題って、お前も言ってるじゃん」

 「……うーん。駄目かなぁこの作品」

 「駄目ではないでしょ。お前は面白いと思っているし、俺も別に嫌いじゃないし。ただ、感覚で言わせてもらうと、多分最近の人の選り好みに合わなさそうというか、一見して読むための感情が奮い立たないんじゃないかというか。でもちゃんと読んでみれば、好きな人が出てくるんじゃないかって感じ。キャッチーじゃないというか、別に駄目じゃないと思うよ」

 俺今結構適当な事言ってるぞ。真面目に中身無いこと喋ってて吐きそうな気分。ていうか何で俺がお前を慰めなきゃならんのだ。でもこうやって早く会話終わらせないとこいつ帰らんしなぁああ。ああくそ面倒くさい面倒くさい面倒くさいああ畜生凄く面倒くさくなってきたなんだこれ畜生面倒くせえ。何俺語りあってるんだ気持ち悪い気持ち悪いああ気持ち悪い。畜生。

 「そっか、駄目じゃないかぁ。うん……でも……まあ、そうだよなぁ。そこら辺はもう俺のセンスの話になるのかなぁ。要所要所で結構興味引くように描けてると思うんだけどなぁ……」

 いやセンス以外にも原因あるんじゃない? でもそういうのどうでもいいからさっさと諦めろ。さっさと帰れよ。それともうだうだ言ってる自分に酔ってるのか? さっさと帰れよ帰れ帰れ帰れ帰れ。

 「……まぁそうだよなぁ。俺も担当さんみたいなのいるんだけどさ。その人にも不評なんだよな俺の漫画」

 じゃあそれで納得しとけよああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああもう人と話すの嫌だ嫌だ嫌だいやだいやだいやだいやだ。

 そして、なぜか、間を取って、K良は俯いて、ずっと、黙りやがった。しばらくしてから、顔を上げた。

 「……正直、漫画家目指すのやめようと思ってる」

 ……へえ負け犬め。まあ、いいんじゃないの。別に。うーん。へえ。でも、そうか。ふーん。うん?

 「もしかして俺が今言ったことをきっかけにとか」

 「いやいやいやいや、そういうんじゃねえよ。やめようかなーってのは、ずっと前から考えてたことだし。うちの親もうるさいし、結果も出ないし、まあそんな感じでな」

 「ふーん」

 しばらく黙った後に、K良はため息として勢いよく息を吐き出した。随分とさっきの発言にエネルギーを使った風だった。

 「……まあ、やめるにしても、お前には言っときたくてな。ついでに漫画を見せとこうってのが、俺の今日の用事だよ」

 勝手にやめればいいじゃん。そうでなくても電話で言えばいいじゃん。それとも漫画見てもらって褒めてもらいたかったの? 誰にも褒めてもらえないからってさ。

 え、もしかして、今日俺に良い評価を貰ってたらやめる気なかったのか? 継続して漫画家目指すつもりだった? あっぶねえな。こいつ俺に責任を負わす気だったのか?

 「まあ、お前には、気に入ってもらえて良かったよ」

 別に気に入ったとか言ったつもりはないんだが。嫌いじゃないと言っただけで、あとはキャラがいいと言っただけだ。こいつの頭は都合の良い言葉変換が得意なんだな。

 「……この漫画はさぁ、昔みたいな気持ちになって描いた漫画なんだよ」

 ねえ、それ長くなる? 長くなるならやめて欲しいなその話。ていうか自分に酔ってる空間に他人を引きずり込もうとするのはやめてくれよ。俺を巻き込むな。

 「描いてて何か高校の時思いだしたよ。久しぶりにワクワクしたっていうかな(笑)」

 漫画家を諦める自分に酔っているんですか? それとも暗黒の青春に乾杯してる自分に酔っているんですか? ここから逃げたい。今すぐに逃げたい。

 「昔はノリノリで描いててな。まあ、今思うとちょっと恥ずかしいけど(笑)」

 もうやめろよやめろよやめろそうやってああ昔は良かったなぁって空気にするのやめない? それ美化してるだけでしょ大体お前自身はどうでも傍から見たらお前の高校生活なんて暗黒時代そのものだからな惨めったらしいドブ底の生活だからな。

 「キャラにメタセリフ言わせたりな(笑)。ああ、恥ずかしい(笑)。あの頃は好き勝手描いてたなぁ……(笑)」

 あー気持ち悪! それ本当に気持ち悪い断じて気持ち悪い行為だからなしかも一ミリも綺麗じゃないしお前はただの恥ずかしい人間でしかないからな。

 「今じゃ一生懸命ケチ付けられないように描いてなぁ。でもボロクソに言われるんだよなぁ」

 はい愚痴それが今お前がここにいる理由だからまっとうに貶されて自己肯定キャパシティ越えて俺を利用してまた自己肯定しようとしているんだよ今俺の事見下してんだよお前そういう人間なんだよお前は底辺が必死で周りを見下そうとしてんだよクソが

 「目線が厳しいっていうか、基本俺の事見下してんだよな。まあ、所詮俺なんて才能ない人間でしかねえけど」

 はい才能でた才能負け犬の口上に一番出てくる言葉開き直りと自己肯定の為に使われる単語でしかないゴミクソのような言葉才能とかそんなもの関係ないとか否定すると更年期のババアのごとく怒りだす負け犬以下の馬鹿のための慰めの言葉

 「漫画家になるためには好きに描いてちゃいけないんだよな、俺みたいな人間は。そこが俺の高校時代の理想の漫画家とずれてたんだろうな。高校気分で描いてちゃ駄目だった。認められる場で描けないことが、本当に辛い」

 誰に認められていた? お前誰に認められていると思っているの? 今もの凄いイラッとした。お前教室で堂々と描いて漫画家アピールしてたけど滅茶苦茶に馬鹿にされてたからな糞馬鹿野郎。

 「ライバルがいないのも楽しい理由の一つだったろうな。少なくとも目には見えなかったから」

 馬鹿か馬鹿馬鹿馬鹿糞馬鹿だなお前は何分析ごっこしてんだよ糞馬鹿のくせによ

 「漫画描いて、お前に見せて。それだけであの頃は充実してたよな」

 俺を巻き込むな糞クソクソ馬鹿浸りカスゴミクズ野郎が馬鹿か馬鹿なのかお前ゴミカスクソ野郎糞クソクソカス野郎

 「……あの頃は、ほんとに楽しかったな」

 あああああああああああああ浸りたいんなら一人で浸れ俺を道具に使って浸ってんじゃねえよ今の自分を肯定するために俺を使うな糞馬鹿野郎頭が足りてなさ過ぎて浅ましさが半端ないんだよお前は糞馬鹿野郎

 「……何て、美化しすぎだなぁ俺。駄目な人間だよ俺は。あの頃だって、不満は一杯あったし。だから、見返したくて、漫画家目指しに行って、こうしてグズグズしてる訳で」

 自分の事理解してるフリしてその実変わらずに自己肯定を続けるその浅ましさはクソ喰らえ過ぎるなこのクソ野郎こうやって浸ってグダグダ語ってる時点でお前は今の惨めったらしい自分を婉曲的に肯定していることに気が付いているのかお前は浅ましいカスが

 「……意識低いんじゃないかって言われたよ。大勢の人に認めさせるレベルで漫画を描くのが、それを職業にすることだって。いつまでも友達に見せて喜んでるレベルだから、漫画がつまらないんだって……言われて、確かに、その通りだって思ってたけど……」

 浅ましい気持ち悪いうざいうざい絶対こいつ俺の事都合の良い存在とか考えてんだろうなああああああああああうざいうざいしょうもない。

 「……しょうもない、本当にしょうもないこと、言うけどさ、あのころは」

 これ以上浅ましいことを言うな気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い

 「…………お前だけは、俺の漫画を、馬鹿にしなかったよな」

 ……気持ち悪い

 「お前だけは……」

 ……

 「……………………やっぱり、楽しかったよ。あのとき、クラスにお前がいて良かった」

 ……

 「こういう展開にしたら、こういうヒロインにしたら、お前はどう思うかなぁって、飯食う時も授業のときも寝る前も、いろいろ考えながら描いてて」

 ……

 「アイデアが湧いてきて、いつもワクワクしながら描けてたから、まあお前は反応薄いけど、でも、それでも本当に、楽しかったよ……」

 ……

 ……

 ……

 ……

 ……

 ……

 ……

 いや、気持ち悪い。滅茶苦茶気持ち悪い。いや、そもそもの話として勘違いしないで欲しいのだが、確かに口ではお前の漫画は馬鹿にしなかったが、いや、割と馬鹿にしてたし、そもそも見る前は馬鹿にしてたし、大体お前の事は散々馬鹿にしていたから、いや、ていうか現在進行形で馬鹿にしてるというか、何か、何だお前、そうやってお前は

 「うぇっ? え? いや、何でお前泣いてんの? え?」

 泣いてない泣いてないふざけんなお前そうやって浸って自分の世界に浸って優越感を得て気持ち悪いんだよ気持ち悪いそういうのに、俺を巻き込むな気持ち悪いんだよ負け犬が。

 そんなのお前が考えてるようなものじゃないからなお前だってそんなの浸ってるだけだろ辛いから昔に逃げ込んでみっともなく感動(笑)のシーンに入り込んでる気分で浸ってるだけだから友情とかそういう糞みたいにご都合で浅いキーワードとシチュエーションに浸ってるだけだろお前気持ち悪いんだよ俺をそういうのに巻き込むな気持ち悪い。気持ち悪い気持ち悪い。気持ち悪い。

 「え、ええと、大丈夫か、おい」

 「……」

 気持ち悪い気持ち悪いやめろ気持ち悪いやめろ。やめろ。

 「……え、ええと」

 「あのさ」

 「はい?」

 やめろ気持ち悪い気持ち悪い。

 気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い。

 「……この前の、飲んでた時なんだけど」

 「え?」

 気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い。

 「酷いこと言ってごめん。俺、酒飲むの初めてだったから……」

 「ああ、いやーお互いさまって言うか」

 気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い。

 「これからも、もし、個人的にでも、漫画描くんなら……」

 「……うん」

 気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い。

 「昔みたいに、俺に見せて欲しい」

 「あ、ああ。うん、そうだな。見てくれるんなら……そうだな」

 気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い。

 「また、こうして会って、できれば」

 「……」

 気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い

 「俺と、これからも、仲良く、して欲しい」

 「……うん」

 気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い。

 


 ……気持ち、悪い。

 気持ち悪い、けど、何か、もう。

 ……もう、疲れた。


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