2話 神
1話の前書きでも言ったのですが、これは息抜き作品です。
内容も適当ですし、文量も少ないです。
仕方ないのです。息抜きですから。
僕は車に轢かれ、死んだ筈だった。しかし僕は今ビーチにいる。理解不能。何故こんな所にいるのか。それに車に轢かれたのに体の痛みもなく、傷一つないのだ…そんな状況に混乱している僕に何者かが声をかけた。
「春川君だね、ようこそ神の世界へ」
慌てて声のした方を向くと、そこにはいつの間にか1人の男が立っていた…しかも海パン一丁で。
「……どちら様でしょうか?」
「…ツッコミ無しか、まぁなんとなく分かってたがな…君は強いな、こんな状況にも関わらず動じないとは」
いや、動揺しっ放しだ。全力でツッコミたい気分だ。何故僕はここに、あんたどっから来た、なぜ海パン一丁なんだ、神の世界ってなんだ、等など。そんな衝動を何とか押し殺し、冷静を装っているのだ。
「私は神様だよ。全知全能の神として崇められている」
「はい?」
神などと名乗られてもどう反応していいかわからない。この男は僕をからかっているのだろうか…しかし
「あぁ、嘘だと思っているかもしれないが、私が神なのは紛れもない事実だ」
そう言われても…しかし表情を見るにこの男が嘘を言ってるようには見えない。それにこの男が神ならこの状況にも納得がいく。いつの間にかビーチにいることも、体に傷一つ無いことも、神の所業だと思えば納得出来る。ただ、なぜビーチなのか、なぜ海パン一丁なのかという疑問は残っているが…その疑問を察したのか、神を名乗る男が教えてくれた。
「この場所は、私の気分で状態が変わるんだ。今は夏で暑いからね、海の気分という訳だ。海パンなのも似たような理由だ。」
「そ、そうですか…それで、何故僕はここに来たのでしょうか?」
「あぁ、それはね私の手違いで君を殺してしまったからだよ」
「は?」
詳しく話を聞くと、神の世界には全ての生命体の名前が記されたボードがあるらしく、様々な理由で死んでもらわなければいけない人の名前にチェックを入れるとその人は死ぬらしいのだが、そのチェックをこの神が他の人と間違って僕にしてしまったようなのだ。どうにかしようにも、死んだ生命体を元の世界に戻す事は神の定めた規定違反になってしまう。なので…
「君には異世界に転生をしてもらいたいんだ」
「は、はぁ…え?はあぁぁ?!」
僕が…異世界転生だとぉ!
誤字・脱字等あれば、教えていただけると助かります
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