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第一章 準備


目が覚めると目の前にはドラゴンが居た・・・2日目にしてすでに驚かなくなった自分が怖い。




自分の体は人間にしていた、この姿が一番落ち着く。




今後の予定は世界中の転生者を探し元の世界に送り返すこと、世界の破滅を未然に防ぐこと。


ただ世界の破滅は原因が分かってないから現状としてはどうしようもないので転生者を探すことがこれからの旅ではメインになっていくだろう。


とりあえず当分は情報収集かな。





いろいろとこれからの事を考えていると親も起きだした。


出て行く前に一言ぐらい挨拶しといたが良いだろう。



「父さーん」



「おう! どうした息子よ。」



「俺、これからは世界中回って俺以外の転生者探すわ。」




「そうか、旅に出るか、何だか昔の自分を見ているようじゃな。」


と言って懐かしそうに目を細めていた、あんたの昔っていつだよ。




「そうゆうことなんで、じゃいってきます。」


準備も何もしていないが黒龍だし結構強いだろうから大丈夫と思い部屋を出ようとすると親から声がかかった。





「どこへ行く気じゃ準備をしてこんか、黒龍じゃから大丈夫と思うでないぞ、お前はまだそこまで強くないからの。」




「えっ!?」





「黒龍じゃから強さの上限は限りないじゃろうけれども皆最初から強いなんてありえんじゃろう。」


確かにそれもそうだ。

テンプレじゃ最初から強いなんて良くあるのにこの世界はそうでもないのか。






「ただ、種族的に生命力は高いはずじゃ、あとお前は黒龍じゃからもしかしたら固有魔法も持っとるかもしれんから一概に最初は弱いとは言えんかもしれん。」



種族的な特長とかやっぱりあるんだな、てか固有魔法って何だ?




「固有魔法ってなんっすか?」




「読んで字の通りじゃ、わしも龍火魔法という固有魔法を持っておるぞ。」




龍火魔法!?何それかっこいい。




「気になるか? ちなみにこんなやつじゃ。」


俺が目をキラキラさせていると父さんは口から火を吐いた、ただその火は火炎ではなく光線だった。

目標になった岩壁は綺麗に穴が開いていた。


やりすぎでは?ちょっとしたデモンストレーションにしては被害が大きい。母さんに怒られるぞ




「まあいずれお前も旅をしながら自分のことを分かっていくじゃろう。旅に行くなら裏に物置がある、そこにわしが昔旅をしていた時に使っていた服や集めた武器が入っておるから色々持っていってよいぞ。」


といって部屋から出て行った。





母さんにも挨拶しとこうかとも思ったが準備してからで良いかと思い裏の物置に行ってみた。

「やけにでかいな。」

自分は今、物置であろうと思われる建物の前に居る。


それがでかいでかい。物置とか聞いたからよくある100人乗っても大丈夫なヤツ程度かなと思っていたが全く違った。



聞いたとこは面積100㎡ほど、高さ50mほどらしい。


よく考えりゃあのドラゴンが使うんだしそりゃでけえわ。



とりあえず中に入ってみると右半分が武器、左半分が防具や服と綺麗に2つに分けられていた。


まずは服を選ぶ。

龍の姿だったら鱗が有るためどうとも無いが人化時は全裸のため下着からさがす。


服装には特にこだわりは無いが目立つのは苦手なため地味目な服を適当に選ぼうとしたが、服の中になぜか着物があったためついそれにしてしまう、しかしこのままでは目立ってしまうためフード付きのローブを付けてみると大正時代の人みたくなってしまった。

流石にダサいため泣く泣く着物は断念。


最終的に地味さを追い求め焦げ茶色のフード付きコートを着た旅人風というスタイルに出来上がった。






次に武器、


武器を見てみると剣、槍、弓などの様々な武器が置いてあるが次郎は自分の使う武器を決めていた。


次郎は前世、将来のことを考え祖父が指導していた椎名流柔術の道場の手伝いをしていた。

椎名流柔術とは椎名次郎の祖父である椎名総一郎が徒手格闘術、武器格闘術などの様々な武術をまとめたものである。

総一郎は元々要人警護の仕事をしていた。その時の首相に要人警護の指導をしてほしいと頼まれた時に道場を作りそこでSPの指導をしていた、次郎も子供の時からその指導を受けていた。


総一郎は孫の指導にも容赦が無く、毎日次郎が立てなくなるほどの指導をしていた。


次郎は刀、槍、弓には高い適性があったため総一郎もその3つを集中して指導をしていた、そのため次郎は中学に上がる頃には師範代の段位までになっていた。




そのため武器は最初から決めていた、刀と弓である。槍は旅で持ち歩くにはいささか邪魔になるだろう。

次郎は最初に刀を探し始めた。



刀は倉庫の壁に5本掛けらていた、5本うちどれにしようかと一瞬迷ったが一本だけ特に目を引くものがあった。

その一本は他の刀と比べて一番長く120センチほどもある、手に取り縫いてみると刀身は黒で刃の部分だけ赤くなんとも禍々しい造りになっていた。


「黒龍の素材かな?父さんに聞いてみよう。」

あとでいいや、刀はコイツに決まり。


次は弓である。弓は出来れば和弓があればよかったのだがここに和弓は無かった。

弓は13本見つかった、刀に比べて多かった。

ただ弓矢に関してはあまりこだわりが無いためあまり良さが分からないため適当に選ぼうとしたが一本だけ折りたたみ式の弓があったためそれを選んだ。



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