episode.1 序章 ~とある兄妹の朝~
はじめまして、この度『小説家になろう』で書くことになった
漣 冬夜と言う者です。
苗字はさざなみ、名前はとうやです。
あ、決して本名ではないです
他の人の小説を見て自分も書いてみたいと思い、書くことにしました。
今はオリジナル作品を書いていきますが、後々に二次創作作品を書いていく予定です。
あと今年で受験生なので、冬辺りは書けないと思います・・・
申し訳ない(土下座)
とりあえず、この作品をゆっくり見て行ってくれるとありがたいです。
出来れば感想などもお願いします!!
それでは、本編をどうぞ!
・・・ピピピピ、ピピピピ、ピピピピ・・・
「・・・ん、もう朝なのか・・・」
俺は少し重怠い体をゆっくりと起こし、眠そうな眼をこすった。部屋の窓からは暖かな日差しが差し込み、春だということを自分の脳内ではっきりと認識した。俺は自分のメガネを手に取り、頭を掻きながらのそのそと階段を降りて行った。リビングの手前の扉からはパンの焼いた匂いなどといった朝食の匂いが俺の目を覚ましてくれた。扉を開けると、リビングの台所には俺の妹、唯香が朝食を作っていた。
「あ、おはようお兄!」
「あぁ、おはよう。毎日ごめんな、俺がだらしなくて・・・」
「そういうならお兄も少しは早起きしてみるとかしてみたら?」
「・・・そこはなんとかしていきます、はい・・・」
俺がそう言うと唯香は「それならよろしい」と何故か威張りながら言っていた。・・・兄として情けないなおい。
「そう言えば、お父さんたち亡くなって5年目か・・・」
「はやいな・・・、あの時が昨日のように思えてくる・・・」
「・・・今年もちゃんとお墓参りに行かないとね・・・」
「・・・あぁ」
俺の父さんと母さんは5年前、海水浴の帰り道に事故で亡くなった。父さんは頭を大きく地面に叩きつけられ、母さんは車の爆発とともにこの世を去った。その時は何もかも分からなくなり泣き叫ぶだけだった。・・・その日から自分の人生がどこからか狂い始めた。中学に上がるといきなり虐められ、暴力や脅しなどいろいろなことに見舞われた。けど、俺は学校をやめなかった。勉強をしなかったら意味がない、絶対に卒業してやるという一心に学校を通い詰めた。そして先月、俺は無事に卒業することが出来た。受けた志望校も難なくクリアし、4月から妹と同じ高校に通うことになった。
「それにしても、お前みたいなバカが俺と同じ学校にいけるなんてすごいよな・・・。いつも定期テストは200点行くか行かないかのどっちかだったし・・・」
「うっ・・・ま、まぁ私だってやれば出来るんですよーだ!」
「けど、お前勉強始めたの受験の1週間前じゃなかったか?勉強教える方の気持ちにもなってみろよな・・・」
「はいはい分かりましたよお兄」
絶対に反省してないだろ、おい・・・。まぁいいか、これが日常になってきてるし。
「・・・あれ?お兄、今日の入学式何時からだっけ??」
「そんなことも忘れたのか?えーっと・・・、12:40に自分の席に着いて1:00から入学式だぞ」
「なんでお昼なんだろうね・・・」
「そんな事は知らん。とりあえず、ご飯でも食ってぱっぱと準備するぞ」
「了解、お兄!」
唯香はそう言うと「いただきます!」とちゃんと挨拶をし、朝食を食べ始めた。俺もそれにつられるようにきちんと挨拶をしたあと、朝食を食べ始めた。唯香が作る料理はいつも健康的で俺はかなり感謝していた。今日のメニューはバターを塗ったパンに、目玉焼き、ベーコン、サラダと言った朝食の洋食では定番なものがいろいろとお皿にに乗ってあった。
「あ、そう言えば妹よ。部活は何に入るんだ?」
「・・・え、うーん・・・。演劇部に入ろうかと・・・」
「え・・・、俺も演劇部なんですがあのその・・・」
「・・・お兄、本当に・・・?」
「・・・いや、これ本当にマジで」
正直、聞いた俺が一番びっくりした。唯香は小・中ともに吹部に所属していたからてっきりまた入るのかと思っていた。しかし、現実はどうやら違うと俺の頭が数秒遅れて認識した。
「まさかお兄と同じ部活に入ろうとなるとは・・・、意外だね・・・」
「というか、何で吹部に行かなかったんだ?お前ほどの実力なら吹部のエースにもなれただろうに」
「・・・私はあんな所に入っちゃダメだよ。実力の影響で皆より浮いちゃうし、交友関係も・・・」
「・・・そっか・・・」
確かに、唯香のクラリネットの実力は卒業した中学校の吹部の中ではずば抜けていた。1回だけ唯香の演奏を聞いた事はあるが、ただ上手いと言う一言しかでなかった。
「それで、高校は吹部じゃなくて少し気になっていた演劇部に入ろうかと!」
「まぁお前、前々から演劇に興味あったからな。吹部に次いで」
「じゃあ次は私から聞くけど、お兄はなんで入ろうって決めたの?」
「えっと・・・、話長くなるけどいいか?」
「分かった、いいよ」
「じゃあ、話をしよう」
・・・あれは、俺がまだ虐められてなかった中1の5月頃。
「おーい、唯香ー??・・・ったく、どこに行ったんだよ・・・」
俺は唯香を学校で探していた。
お前は方向音痴だったし、一人で歩かせると危なっかしいからということで。
それで俺が探してる途中、ある教室から何かの声が聞こえたんだ。
声はとても透き通っていて、どこか儚いような・・・
まるで、何かの練習をしているような・・・。
「・・・ここって、第二理科室だよな・・・。何やってるんだろう・・・」
俺は興味本位で理科室の扉を開けてみることにしたんだ。
そして、俺が見たのは台本のようなものを持って演技をしている女の子がいたんだ。
容姿は・・・、確か水色のロングヘアだったような・・・
それだけしか覚えてない、ショウガナイネ
俺は声を掛けようと一歩踏み出したんだけど・・・
ガン!!(足が机にぶつかった音)
「(あ、やば・・・)」
俺はそう思っていたら、その女の子はバッと振り返って理科室から出て行ったんだよな・・・。
その時はもう・・・、なんというか唖然するしかなかったよ
「・・・ふーん、そうだったんだ。じゃあつまり・・・」
「つまり??」
「その女の子に一目惚れしたって事でしょ?」
「は!?!?」
俺は焦った。急にこんなこと言われるなんて思いもしなかったし、それに一目惚れしたっていうのは事実だった。顔が熱く火照っていく感じも自分ですぐ分かった。
「・・・唯香、お前絶対に超能力者だろ!!」
「そんなわけないでしょ!いつもお兄を見てきたからそれくらい分かるよ!!」
「デスヨネー・・・」
もう・・・、なんというか唯香が怖く見えてきた。話をしながら食べていた朝食が吐いてきそうだ・・・。あとで医薬品買っておこう・・・。
「そう言えばお兄。今日入学式ってひるからって言ってたよね?」
「・・・え?あ、そうだが・・・」
「今さっき日程表みたけど・・・お兄、時間間違えてるよ?」
俺はこの時、一瞬顔が青ざめたかのように感じた。俺はすぐにバックの中に入っていた入学式の日程表を確認した。そして日程表には
日時:○月×日
新入生登校:~8:45まで 在校生登校:~12:40まで
「・・・なんてこったい」
「お兄、今8:00前だよ!?!?」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、早くしないと遅刻しちまう!!唯香、早く着替えていくぞ!!」
「え!?ちょ、ちょっと待ってよお兄!!」
俺と唯香はぱっぱと制服に着替え、カバンを持った後すぐに家を出た。そして、チャイム約1分前に着いたというのは別の話・・・
・・・ピピピピ、ピピピピ、ピピピピ・・・
「・・・あ・・・、もう朝・・・。・・・早く行かないと・・・」
・・・はい、episode.1終了しました。
主人公と唯香が登場です!
そして、最後に登場した人とは一体・・・?
ちなみに主人公の名前は決まってますが、今回出せるところがありませんでした。
なので次回出したいと思います、申し訳ない(二回目)
それでは今回はこれで終わりです。
誤字・脱字などの指摘をしてくれるとありがたいです。
ですが、強い言い方はしないでください。
一応豆腐メンタル以下なので・・・
それでは、次回もゆっくりしていってください!