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星の瞬きー世界人工化計画ー  作者: まる
始まりの夏休み
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始まりの夏休み

真夏の生暖かい風を体に受けながら、俺は何時ものように庭の縁台に寝そべった。ひまわりが太陽の光を受けて輝いている。朝のニュースでやっていたが、今日は記録的な猛暑日らしい。高校に入って最初の夏休みということで、太陽が少し張り切り過ぎたようだ。お陰様で額には汗がにじんでいる。しばらくのんびりしていたときだった。ガチャリ。と玄関の開く音がして誰かが家に入ってきた。俺が家にいる間は鍵をかけてるわけではないので、人が入ってくることは不自然なことではない。しかし、今日俺の家に誰かがくる予定などはないので、やはり突然の訪問者が誰なのかという疑問は解決しないままである。第一、人の家に入る上で玄関のチャイムを鳴らすという行為は礼儀ではないのか。しかし、玄関のチャイムの音など全く聞こえず、時折庭に止まる蝉の鳴き声だけが家の中に染み渡っていた。ということはつまり、この家に入ってきた人物は礼儀のない人、あるいはこっそり家に侵入する理由のある人間だ。当然、そのような知り合いは一人もいない。

泥棒。なぜその言葉が頭をよぎったのか知らないが、もしかしたらそうかもしれない。最近の泥棒は昼夜を問わず侵入してくると聞く。もし泥棒だったらどうしよう。仕方が無いから手元に置いてある缶ビールで我慢してもらおうか。だが、他人様の家に侵入して窃盗ををするほど金に困っているような人間が、安上がりな発泡酒で我慢してくれるだろうか。

モヤモヤ考えていたら次第に足音は近づき、誰かわからない人物は俺の側まできた。恐怖と戦いながらも、俺は振り返ることを決心した。だが、その決心もつかの間。その謎の人物は、俺の体を思いっきり蹴飛ばした。

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