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第12話:若き当主

 「聖様!!」

 光輝の一族であろう幹部達が立ち上がり一斉に頭を下げる。

 (あれが、当主か)

 疾風は、突然部屋に現れた青年を観察する。

 自分より10センチ以上は高い背に漆黒の髪、そしてブラックのスーツを着こなしている。顔は、きれいな顔立ちをしておりどこか品の良さを感じさせる。

 「あなたが、御当主殿ですか?」

 「そうだ。光輝の一族の当主、天宮 聖あまみやひじりだ。天牙衆の頭領を務める。が、さっきもいった通り、あくまで君達をまとめる者だと思ってくれればいい」

 「しかし、聖様!!」

 幹部が何か言い募ろうとするのを聖は目で押さえる。

 「彼らは、次期当主となる人物だ。私と同じように接するべき人間だと言ったはずだ」

 「・・・・・・申し訳ありません」

 それまで疾風達と話していた幹部は、怒りに顔を赤く染めつつも自分達の当主からの叱責を受け一歩下がった。

 「椿、彼らに説明を。申し訳ないが私はこれで失礼する。」

 「はい」

 聖は後ろにいた女性に後の説明を託すと他の当主達に頭を下げて去って行った。

 「あなたは?」

 晶は、女性に問い掛ける。

 「初めまして、晶様、疾風様。私は、焔の一族の当主代理をしております、時枝 椿ときえだつばきと申します」

 椿は、二人に丁寧にお辞儀をする。

 時枝 椿、確か現在、焔の一族を束ねる時枝家当主の娘。

 (美人だな)

 疾風は椿を見てそう思った。

 目鼻立ちがくっきりとして背の高いスレンダーな美人だ。腰まで伸ばした黒髪を一本に束ね、白のスーツを着ている。

 「貴方は、当主代理なのですから、僕らに様は必要ないですよ。椿さん」

 「いえ、代理の立場ですから。ご説明をさせていただきたいのですが」

 「どうぞ」

 「天牙衆は、東京に本拠地を置くことになります」

 「東京!?」

 椿からの思いがけない言葉に晶と疾風は言葉を失った。

 東京って、マジかよ!?



しっくりくるタイトルがないので直球で。

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