第3話
眠りから覚めると周囲は霧が出ていた、しかしそこまで酷いものではなく十分周りを見渡せるからひと安心だ、だがしかし昨日の内に作っていた角兎の燻製もどきは露がついて少しだけだめになっている食べられない程でも無いし早速出発の準備をする、角兎の燻製もどきを腰に吊るし昨日作った土の器に水を入れて準備完了。
「肉よし!水よし!視界よし!ついでにステータスオープン」
名前:ダイゴ・キリシマ
年齢:26
レベル:2
固有スキル:
「言語理解」「破壊不能オブジェクト化」
一般スキル:
「忍び足1」「隠密1」「火種1」
おおぉ!一般スキルが増えている、でも火種は無いだろ火種は、せめて火魔法が欲しかった、悔やんでも仕方ないなスキル火種は今後有効活用させて頂こう。よしステータスも確認出来たし出発しますか!
そして俺は川の流れに沿って移動を開始した。それから俺は単独行動をしているゴブリンを見つけては忍び足と隠密を使い確実に仕留めていった、そんな行動をしながら移動していたらだんだん川幅が広くなっていってるのに気付いた、更に2時間程ゴブリンを倒しながら進んでいると何やらちょっとしたあけた場所に焚き火の後があった、遂に人が残したかもしれない痕跡を見つけたのだついつい興奮してしまった、此処に、焚き火の跡があると言うことはもう少しで森を抜けられるかもしれないな、ひとまずこの焚き火跡でひと休みすることにする、てなわけで今のステータスがこちら。
名前:ダイゴ・キリシマ
年齢:26
レベル:8
固有スキル:
「言語理解」「破壊不能オブジェクト化」
一般スキル:
「忍び足3」「隠密3」「火種1」「棍棒術2」「剣術1」
我ながら結構成長したと思う、ゴブリンとの戦闘は最初の方は気付かれることが多かったが後半戦になっていくとほぼ気付かれるかとはなくなりゴブリンを1発で仕留められるようになったそれに運がいいのか悪いのか一体だけ剣を持ったゴブリンと遭遇し無事勝利を収める事ができ、ついでに剣も拝借した、剣は少しサビていたが固有スキル 破壊不能オブジェクト化かかれば何も問題ない斬れ味はどうしょうもないがそこは仕方ない事にした。
「武器も手に入ったし早速出発するか、このまま川沿いに進んで村か街道に出ればいいんだが」
そして更に森の中を進むこと数時間遂に森の端が見えてきたが何やら森の出口の方が騒がしい木の影から覗いて見ると馬車がゴブリン15匹程に襲われていた馬車の周りには護衛と思われる人間が3人いるがどう見ても劣勢だ、そこで俺は打算ありで加勢する事にした、一応声をかけておこう。
「おぉーい!加勢は要るか?」
「頼む!助けてくれ!」
よし来たっとその前に隠密をかけてゴブリンの視線を切ってから森の中から1匹ずつ首を重点的に狙いながら仕留めていった、そうしていたらゴブリンはパニックになりだし残り6匹になった瞬間に護衛達が一気に攻めて討伐は完了した。
「アンタら、大丈夫だったか!」そう声をかけると
「すまない、助かった!」
そう言いながら近付いて来たのは、茶髪でまだ10代後半の大剣に皮鎧を着た青年だった、他の2人はなにやらゴブリンの右耳を切り取っていた、何をやっているのだろうか?まぁまずは目の前の青年の相手をしないとだなこういう時は最初にこちらから名乗るべきだろう。
「困った時はお互い様だ、俺の名前はダイゴ・キリシマだ、よろしくな」そして握手を求めると青年も手を握り返しながらこう言った
「俺の名前はアレク 助かった、よろしく!そしてほかの2人は女で弓使いなのがナージャそしてむこうのごついのが槍使いのダンだ。」
ナージャと呼ばれた女性は金髪の別嬪さんだなメモメモそして、もう1人の青髪のごついナイスガイが槍使いのダンだなよし覚えた!
「それにしても全然見た事ない服着てるな、それに苗字があるってことは貴族様ですか!」
「いや、俺の国では平民でも皆苗字持ちだよ」
危ねぇ貴族に間違えられるところだった
「それより、アレク近くに村か街は無いか?目が覚めたら森の中に飛ばされててここら辺の地形が全くわからん」
「それなら一緒に来いよちょうど俺たち、この近くにある辺境都市ヴェールに向かうところだったんだ」
それから俺は馬車に乗ることになったそこから俺はアレク達に色々質問しまくった、結果分かったことは、彼等はD級冒険者パーティ翼竜の翼というらしい冒険者には等級が有り上からS.A.B.C.D.EというらしいなぜAの上がSなのは謎だが、それから貨幣価値も聞いた順番は銅貨、銀貨、金貨、白銀貨
銅貨100枚で銀貨、銀貨100枚で金貨、金貨100枚で白銀貨らしい、白銀貨は貴族や大商人などの大きな取引ぐらいでしか使われないとの事だ、そんなこんなで話しているうちに辺境都市ヴェールに到着した。やっと人のいる所だ安心して来ただがすんなり街の中へは入れない見たいだ身分証明書を出さないといけないらしい、冒険者だったら冒険者カード、商業ギルドだったら商業ギルドカードが必要なようだ何も持ってない場合はお金を払って仮身分証明書が発行されるようだ、今回はなんとアレク達が助けてくれたお礼に仮身分証明書用のお金を払ってくれた、打算ありで助けたがこういう形で帰ってくるのは正直ありがたい、さっそくアレク達が冒険者ギルドに向かうということなので一緒に連れて行ってもらった冒険者登録は無料で出来るようだがカードを紛失した場合は銀貨1枚かかるとの事。
「ダイゴここが冒険者ギルドだ!結構立派だろ?」
そう言いながらアレクは冒険者ギルドの中に入っていった、他の冒険者から絡まれないように堂々としている事がいいらしい、さっそく中に入って見ると入口の右手側に酒場があり冒険者達がワイワイガヤガヤと酒を飲みながら騒いでいた、そして左手側は5ヶ所の受付が並んでいるここだけ見ると何故か役所を思い出す。
「ダイゴ冒険者登録してきたらどうだ?」
「あぁ、行ってくるよ」アレクに言われさっそく受付側を見てみる俺はその中で1番空いている受付に並んだ、どの受付の女性達は美人ばかりで構成されている様だそんな事を考えて居たら自分の番が来たので俺の受付はどんな美人さんだろうかと思いながら振り向くとおっさんだったあぁ...なんだこの絶望感はと思っているとめちゃくちゃ顔に出ていたらしく、おっさんの顔がゆがんだ。
俺は何も無かったかのように冒険者登録を頼んだ。
「冒険者登録したい」
「分かった、字は書けるか?書けるならこの紙に名前と年齢、レベル、スキルを書ける範囲で書いてくれ」
「分かった、書こう」
何故かこちらの字も読めるし書けるようだそして俺は名前、年齢、レベル、スキルを書いたちなみに書いたスキルは一般スキルだけにしといた何故かって?絶対目つけられる気がしたからだ。
「ほれ、書いたぞ」
「確かに確認した、そうだ自己紹介がまだだったな俺はこの冒険者ギルドのギルドマスターをやってるジークってもんだ、お前さん変な服着てるな、金が無いんだったらその服を服屋で売ればいい金額になるだろう、目立ちたくないんだったらな」
さっそく目をつけられたようだ、たしかにこのスーツはなかなかに目立つさっさと売っぱらって今日の宿代を得ないとだな。
「たしかに、俺は目立ちたくないし、金も無いさっさと売らせて貰うよ、ついでに聞きたいだがおすすめの宿はあるかおっさん」
「おっさんじゃねぇギルマスと呼べ、まぁいいおすすめの宿かなら、ギルドからでて左に真っ直ぐ進めば、花の都亭っていう宿があるそこだったら比較的安全で飯も美味い」
「助かった、ギルマスじゃあ俺はこれで」
いい情報得られたその前に服屋にいってこのスーツを売らないとなそこから俺は道行く人に服屋の場所を教えてもらいさっさと服を売っぱらったなんとスーツは上下で銀貨40枚で売れたその金でこの世界の服を上下下着共に3着買い別の店で日用品や武器屋や防具屋によってロングソードと皮鎧を買った武器と防具はなかなか高くロングソードは銀貨15枚皮鎧は銀貨20枚した、残りの手持ちは銀貨3枚と銅貨40枚になったまぁとりあえず宿代はそんなに高くないだろう、さっそく花の都亭に行ってみたちょうど女将さんが居たので声をかけてみる。
「部屋は空いてるか、空いてるなら泊まりたい」
「部屋は空いてるよ、この名簿に名前を書いておくれ」
「分かった、これで良いか?」
「うん、ちゃんと書けてるね朝と夜はご飯出すから早めに降りておいで代金は銅貨30だよ、水浴びしたかったら裏庭の井戸を使いなアンタの部屋は2階の205号室だよ、はいこれ鍵ね」
やっとゆっくり出来そうだ。
「分かった、感謝する。」
まずは部屋に荷物を置いてから水浴びしよう、鍵を使って開けてみると左にベットがあり右にクローゼットがあり奥の窓際に机と椅子がある、意外といい部屋だな、正直寝る場所があるだけでもありがたいのだがさっさと水浴びもしたい、荷物を置いて井戸で水浴びしてさっぱりした、さすがに何日も体を洗ってなかったのはきついものがあるな。
「夜までまだかなり時間があるな一旦寝ておこうかなその前にステータスを確認しよう、ステータスオープン」
名前:ダイゴ・キリシマ
年齢:26
レベル:13
固有スキル:
「言語理解」「破壊不能オブジェクト化」
一般スキル:
「忍び足4」「隠密5」「火種1」「棍棒術2」「剣術3」
結構成長したな特に忍び足と隠密と剣術伸びてるようだ。よし、夜飯まで寝ようどんな料理が出るのか楽しみだな。