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404/459

404 Not Found

 衛星の情報を基に開発する小惑星を特定したことで、ウランは見つかったが、量は少ない。

 NASAに報告すると、できるだけ早く送るように依頼してきた。


 詩織:「アンジェ、ウランを早く送れと言われても、どうしようもないですよね?」

 アンジェ:「ウランの量が少ないので、小型のロケットで燃料を大量に消費すれば速く着く。しかし、我々は移動するので戻って来れるようにするにはかなり面倒だな」


 詩織:「小型ロケットか… あ、小型ロケットにハエトリグモを配置するのはどうですか?」

 アンジェ:「ハエトリグモを何に使うんだ?」


 詩織:「地球で荷物を渡すときに、相手の衛星?に接続する必要があるでしょ? 接続する相手にハエトリグモを飛ばして、ハエトリグモにつながっている紐を引っ張れば安全に接触できるじゃないですか?」

 アンジェ:「近づけることができるとして、そのままだとぶつかるぞ。どうやって止めるんだ?」


 詩織:「それは、ハエトリグモに足でショックを和らげるとか…」

 アンジェ:「ハエトリグモは小型ロケットを引っ張ることができる力があるかどうか検証が必要だが、実現できたら燃料の節約になるかもしれない。だが、地球では小惑星ではなく、衛星が相手になるので、衛星の軌道にも影響が出るから相談が必要だな」


 詩織:「あっそうか。相手も影響を受けるのですね…」

 アンジェ:「で、小型ロケットで戻りは何を積んで来るつもりなんだ? 速度を重視しているから重いものは無理だぞ」


 詩織:「そうですねぇ。軽いものですね… そもそも地球に欲しいものってないかも… 本や情報ぐらいですけど、通信でも問題ないですからねぇ。無償で物資を渡すわけにもいかないので、どうしましょうかねぇ…」

 アンジェ:「小型ロケットの設計や、運航計画を作るのに時間がかかるから、その間に考えろ」


 詩織:「わかりました」


 私は地球から入手する必要があって軽いものをみんなに聞いて回ったが、何も出て来ない。

 本当は何もないというわけではなく、一つあった。

 それは、ステファニーからの提案で、こちらが必要とする人材を人工脳モデルとして送ってもらうということだった。


 人工脳モデルだけど、ウランの代わりにもらうというのが引っかかったので、保留だ。


 何かないかなぁと考えていると、琥珀が現れた。

 琥珀:「詩織さん、民間企業のロケットの位置がわからなくなりました」

 詩織:「民間企業のロケット? 地球にはいっぱいあるでしょ?」


 琥珀:「こちらに向かっている民間企業のロケットです」

 詩織:「あっ。あれかぁ。火星から持ってきた望遠鏡で観察していたのではないの?」


 琥珀:「はい。しかし、望遠鏡はデリケートなため移動時はスリープ状態にしています。スリープ状態を解除して、民間企業のロケットを探しましたが、見つかりませんでした」

 詩織:「速度は一定でしょうから、予想できるのでは?」


 琥珀:「その予想地点近辺にはいませんでした。ロケットは小さく、想定外の動作をした場合、探し出すのが困難です」

 詩織:「ということは、速度を変えた? 向きを変えたということ?」


 琥珀:「はい。意図的などうかはわかりませんが、速度か向きを変えたと考えられます。望遠鏡やアンテナは絶えず方向を調整しなければ、問題が発生します」

 詩織:「もしかして、私たちも移動すると地球と通信できなくなってしまうのかな?」


 琥珀:「私達の移動状況はNASAに報告しているので追跡は問題ないはずです。その証拠に地球との通信は正常です」

 詩織:「そういえばそうね。今日もニュースが届いていたわね。民間企業のロケットは速度や向きはどうして変更したのでしょうね? もしかして、私たちを追うために向きを変えた?」


 琥珀:「その可能性は考慮済みで、予想地点を観測しましたが、見つけられませんでした」

 詩織:「では何が起こったのだろう… では事故?」


 琥珀:「爆発はしていないと思われます」

 詩織:「うーん。考えても仕方がないわね。民間企業のロケットに問題が発生していたとしても、場所がわからないと救助もできないしね」


 琥珀:「はい。救助は困難です」

 詩織:「琥珀、民間企業のロケットの探索は続けて、何か分かったら報告してね」


「わかりました」というと琥珀は踵を返して消えた。

エピソードが404番目だったので、内容も404 Not Foundにしてみました。

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