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子供達、犯人役?になる

 火星の仮想実験として、遊園地にあるぐるぐる回るアトラクションとワイングラスの映像をYou◯ubeにアップロードしようと思うけど、子供達の顔出しはNGだ。


 ただ回っているだけなので面白くない… モザイクをかける? でも全身だとまったく出している意味がないわね…

 あ、そうだ。

「琥珀、この映像の人はすべて名探偵◯ナンの犯人のような黒い人に変換して」

 背丈、シルエットだけで髪型もわからないから、外見はバレないけど声がねぇ。


「琥珀、声の代わりに小動物の掛け合いのような音声を入れて」

 しばらく見ていると。


『ドン!、◯×!、ドン、ドン、△☆!』

『△$、¥●&%#。△$♪×¥!』【颯人、何が大丈夫よ。痛いじゃない!】

『%%。◎△$♪』【ふふ。死なないよ】


 子供達がワイングラスの中心から降りる? 落ちるシーンで私は吹き出してしまった。


 伊織:「これ、私たち? これ私よね? こっちが悠人?」

 悠人:「あ、そうだね。颯人はひどいよね。僕たちを痛い目に合わせるんだから」


 颯人:「悪かったよ。でも、面白かっただろ?」

 悠人:「まぁな」

 悠人と颯人がニカっと笑った。こうみると、男の子だよねぇ。

 私がベースなのに不思議。私もこういうところがあるってこと?と考えていると、小織が話しかけてきたので我に帰った。


 小織:「兎先生、これ、公開するのですか?」

 兎:「そう、だから誰かわからないように修正しているの」


 小織:「猫の横ランニングマシンやワイングラスってネットの情報と聞きましたけど、問題にならないのですか?」

 小織の中では『猫の横ランニングマシン』なんだ…


 兎:「いろんなアイデアがネットにあるので、それを火星の仮想実験をしたとするから問題ないんじゃないと思うけど… 千秋先生とかに相談してからアップロードするわ。再生数をかせげそうだから上手く説得しないとね」

 小織:「アップロードできるといいですね」


 兎:「コメントでいろんなアイデアを出してもらえると、それを実験してみるのも面白いわね」

 小織:「そうですね… 痛くないのがいいですけど」


 颯人:「小織、ゴメン…」

 小織:「あ、いいのよ。あ!そうだ。兎先生、兎先生に言われていた。農園のゴミ?の分解状況を調べました。ローバーのアームで農園のゴミを持つと砕ける状態になっています。これって分解されたからでしょうか?」


 兎:「サンプルを顕微鏡で見た画像は残っているのでしょ? 見せて」

 小織はが表示した画像を見た。


 兎:「…うーん。微生物はいないみたい。たぶん水分がなくなっただけじゃないかな」

 小織:「そうなのですね。じゃ、火星には微生物もいないのですね」


 兎:「ここにはいなかっただけかもしれないわよ」

 小織:「そうですね…」


 兎:「小織、どうしたの?」

 小織:「…ちょっと場所を変えていいですか?」

 兎:「いいわよ」


 小織と話か…ちょっと珍しいわね。

 私と小織はお城に移動すると、すぐに、理人も現れた。


 兎:「あれ? 理人も?」

 小織:「私が呼びました。いいよね? 理人」

 理人:「あぁ。スクリーンを張ります。 …これを見てください」

 理人が中国の火星ベースの2つの画像を見せた。


 兎:「中国の火星ベースね。これがどうしたの?」

 理人:「この左の画像が記録から抜かれて、右の画像に変えられているのです」


 兎:「ん? どういうこと?」

 理人:「えーと、オペレーションルームでは右の画像です。でも左の画像もあったんです。改竄されていたのです」


 兎:「この画像は隠す必要があったということ?」

 理人:「そうだと思います。拡大します」

 理人は左の画像の一部分を拡大した。

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