隕石落とし実験
気球型のドローン作成の動画はサクッとできたことをロボット達の掛け合いを入れてアップロード。
気球型のドローンで渓谷などを撮影した映像とデータは面白くないなぁと思っていたが、結構再生されている。どうしてなのかなぁと思って調べると、学術的に価値があるらしく、教本のデータとして再生されている…
もしかして、私が価値がないと思っていたものも人によっては価値があるものなのかも…
今日は隕石落としの実験だ。
場所はアキダリア平原と決まった。落とす場所は地球で一悶着あったそうだ。
アキダリア平原には人面岩というものがあるらしく、バイキング1号が火星表面の写真を撮った際に人面に見える岩が古代火星人の遺跡だから影響を与えてはならないという主張があったそうだ。
「あの人面岩にぶつけた方が再生数が稼げるのに…」と呟いたのを千秋先生が聞いていた。
「隕石の衝突の影響を調べるのに、岩にぶつけたら影響計算が面倒だ」
「はい… 冗談ですよ」
「兎、カメラの準備はできているか?」
「はい。ローバー5台、気球型ドローン3台を配置済みです。地震計、風力計など各種計測器も配置済みです。写す角度の指定や位置が面倒だったのですよ」
「そうか。宇宙からの撮影も問題ない。じゃ、落とすぞ」
『そうか』で済まされたけど、本当に面倒だったんだから…
「はい」
隕石は複数回スピンローターで打ち上げた物質は宇宙船で加工して一つの物体に加工したものだ。その隕石は宇宙船のアームが掴んでいる。
そのアームが隕石を放すと、ゆっくり宇宙船から離れていく
「隕石が燃え尽きるということはないですよね?」
「地球の大気は薄いから燃え尽きない」
「あ、加速していますね。もっと赤くなるのかと思ったけど、変化がわからないですね。もっと色が変わるとかひかるとかしてくれないと、映像として面白くないですね」
「そうか? 面白いぞ」
子供達は楽しそうに見ているから面白いのかな?
地上のローバー達も隕石を捉えたと思ったら、光の筋が地表にぶつかるとともに砂煙?が舞い上がった。静かねぇと思っていたら振動のような音が部屋に響いたと思ったら、何度も音がした。
その後、赤いモヤが来ると思ったら、映像が揺れてブチブチという音が響く…
「びっくりしました… 迫力ありますね。隕石の落下音が何度もしたのはどうしてですか?」
「ローバーの位置で音の到達時間が違うからな」
「あ、そうですね」
「兎、宇宙からの映像を見ろ」
「綺麗にクレーターができていますね。これから解析ですか?」
「解析はアンジェが行う。私は専門じゃない」
「そうだ、千秋先生に聞いてもいいですか?」
「なんだ?」
「千秋先生の専門は医者じゃないですか? どうして人工脳モデルをつくることを考えたのですか?」
「ビアンカの研究室にいた時に、アンジェと人体への放射能の影響をシミュレーションしていたんだが、かなり忙しかったんだ。その時にAIも利用していたんだが、ニューラルネットが便利だったんだが私は学習時間がかかるのが納得いかなかった。人なら楽なのに…と思っただけだ」
「AIの学習時間が長いことを、自転車の例を河野さんから聞いた気がします」
「そうか… 自転車ね」
河野さんが目をそらした。千秋先生がお嬢様で自転車を禁止されていたことを思い出したのかな?
「私は半導体の作成に戻る。兎はYou◯ubeの動画作成でもして小金を稼いでいろ」
「小金じゃないですよ。既に数千万稼ぎましたよ」
「小金じゃないか?」
「ふふ。運用もしているので数億になっていますよ。ちょっとしたものでしょ」
「それだけじゃ、火星までの一回分の運賃にしかならん」
「そうかもしれないですけど…」
「そんなに稼げているのですか!? 小金じゃないです。二人とも金銭感覚がおかしいです!」と河野さんが言った。




