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気球型ドローン

 You◯ubeに実験の選定結果の動画をみんなに試写?した。


 兎:「どう? 飛行機なんかは要望にあったけど、実現が難しそうだったから気球型にしてみたの。今のドローンは航続距離が短いから、探索にも有利でしょ? それに、男の子が好きそうだから食いつきがいいかなと思って… ビアンカ、トリウム溶融塩炉の内容に問題はない?」

 ビアンカ:「兎が作成するのが正解だな」


 兎:「どういう意味ですか?」

 ビアンカ:「詳しくわかっていないだろ?」


 兎:「だって、もらった資料が難しいですから… もっと詳しく書きますか?」

 ビアンカ:「いや、利点と欠点がまとまっているから問題ない。だが、構造の絵は描き直した方がいいな」


 兎:「どうしてですか?」

 ビアンカ:「原子力関連は詳しい構造は知らせない方がいい」


 兎:「わかりました。大雑把な絵に描き直します。じゃ、この方向で変更しますね。他になければアップロードしますね。他にありますか?」

 千秋:「砂嵐が終わったら、すぐに太陽光パネルについた砂を払う必要がある。シリコンベラで砂をはらってくれ」


 兎:「アルジャーノンで問題ないのでは?」

 千秋:「ローバーはアルジャーノンに実行させるが、掘削などの作業車は兎達が実施しろ。暇しているだろ? アルジャーノンの電気の節約にもなる。働け!」


 兎:「ニートみたいな扱いね…」

 千秋:「似たようなものだな」


 私は太陽光パネルの状況を確認するために外の映像を見た。

 兎:「砂嵐ってそれほど強くないですね」

 千秋:「火星の大気が地球と比較して薄いからな。それでも太陽光パネルには影響がある可能性がある。ケーブルが外れていると感電する可能性があるので注意しろ」


 兎:「千秋先生、どうして刷毛ではなくシリコンベラなんですか?」

 千秋:「刷毛を作るのが難しかったからな」


 兎:「刷毛の毛が手に入らないからですか?」

 千秋:「毛が手に張らないが、毛があっても束ねる機械がない。しかし、シリコンベラは一体成形だから作るのが簡単だ。兎、気球型ドローンだが、気体は水素か?」


 兎:「軽いのは水素とかヘリウムですよね? ヘリウムの方が安全ですよね? 手に入れやすい方で…」

 千秋:「兎は砂嵐で水素を利用することを思いついたから気球型ドローンを提案したのかと思ったが、違ったか。兎は先読みできると思ったのだがな」


 兎:「え? どういうことですか?」

 千秋:「砂嵐で水素濃度が高くなっている」


 兎:「砂嵐の水素を集めるということですか?」

 千秋:「効率が悪い…」


 兎:「じゃ、どうすればいいのですか?」

 千秋:「今回の砂嵐は前回より水素濃度がかなり高いんだよ。すなわち、砂嵐が来た方向に水素があるということだろ?」


 兎:「あ、そういうことなのですね。水素が溜まっている場所が砂嵐の来た方向にあるということですね」

 千秋:「それに、シリコンゴムの風船を作れば気球型のドローンは比較的簡単にできることも考えたのかと思って感心していたんだぞ」


 兎:「そっか、気球型のドローンを作る障害ってほとんどないじゃないですか?」

 千秋:「まだ水素貯まりは見つかっていないがな。火星の大気はほとんどが二酸化炭素だ。二酸化炭素は44g/mol、水素が1g/mol、だから少ない量でいい」


 兎:「モル? 何でしたっけ?」

 千秋:「物質量の単位だ。化学で習っただろ?」


 兎:「あれ? そうでしたっけ… 軽いことはわかりました。で、次は飛行船で火星旅行ですね」

 千秋:「旅行? 誰が旅行するんだ? 私達はできないじゃないか?」


 兎:「火星に来る観光旅行者が乗るのです」

 千秋:「民間人がまだ火星に来たこともないのに、もう旅行の話か?」

 千秋先生は呆れているが、先読みできる私は先は考えないとね。

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