変幻自罪
あそこへ目をやると一つの若い小惑星が見える。
深紫の空間をただ漂う
彼は失明しているのだ
そのため周囲には夥しく
同じような天体がいる
天体達は彼を嘲笑う
"後ろしか見えねぇお前を見るたびに
甲斐のないように思えてくるよ"
"千年の意思はて何処?"
浅黒いカーテンから朝日が流れる
おひさんはまだ寝起きのようだ
崖の上から私は見守る
天体らか彼か、
畢竟なべてジオードである...
そなたが誇るに値せぬとも
アンジェは錆びかけの釘を大事に
周回軌道に乗ることのない応答を待つ