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雨は降る  作者: 坂本瞳子
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雨降りの映画館 (四六)

「さ、食べようか。」

オジサンが炒め終わった鍋をキッチンテーブルの上に用意された鍋敷きの上に置くと、それは肉じゃがだった。

「久しぶりだな、すき焼き。」

「肉じゃがでしょ。」

「…カレーじゃないじゃないですか。」

「誰がカレーなんて言ったよ。」

「さ、食べましょう。」

「おぅ、雨も止んだしな。」

で、その肉じゃがはうまかった。こんな人数で飯を食うのは随分久しぶりのことだった。椅子の数も足りなくって、四人とも立ったままだったけど、すんごいおいしかった。

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