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雨は降る  作者: 坂本瞳子
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雨降りの映画館 (四〇)

雨の音も混じって、オジサンがなにを言っているのかまでは聞き取れなかったけれど、ぶつぶつはしばらく続いた。やっとぶつぶつが終わったかと思うと、しばらく黙祷をしているらしく、それからやっとオジサンは部屋の中へ向き直った。そしてオレの顔をまざまざと眺めた。

「マサルくん、久しぶりだね。」

「はい。…ご無沙汰してます。」

それからしばらく、長い長い沈黙が続いた。外の雨の音が聞こえているような、聞こえていないような、よく分からない静けさがあった。ボクたち四人の誰もがなにも言い出せず、身動きもできなかった。それは、もう、この世の中がここで終わってしまえばいいのに!と思えるほどの長さで、居合わせた皆それぞれが、どうしたらいいのか、なにかを言っていいのか、身動きをしてもいいのか、そんなことさえも分からずにいた実に居心地の悪い時間でもあった。

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