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雨は降る  作者: 坂本瞳子
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雨降りの映画館 (三七)

香里ちゃんはなにも言わない。しばらく沈黙が続く。こんなとき、外で降り続く雨の音は大きくなくても、少しは空気を紛らわしてはくれる。オヤジはあきらめたのか、片膝を立て、もう片方も立てて立ち上がって、出口の方へ向こうとした。つられてオレも立ち上がった。

「分かってんの?」

香里ちゃんはオレにそう言った。怒った顔付きだった。

「あんた、自分がなにしたか知ってんの?」

香里ちゃんはオレの真正面に立ち、襟元を両手でひっつかんだ。オレにはなんのことだかさっぱり分からなかった。オヤジは二人の間に分け入って立ち、香里ちゃんの手を、決して乱暴ではなく、でもものすごい強い力でオレの襟元からもぎりとった。

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