表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
雨は降る  作者: 坂本瞳子
78/125

雨降りの映画館 (三三)

それは見慣れない住所で、オレはどこなんだかよく分からなかった。外はまだ雨が降っていた。ここ何日も、雨が降ってない日はないんじゃないかってくらい、よく雨が続いてた。


二〇分くらいだったろうか、タクシーは到着した。タクシーから出てきたオヤジは二本持ってたビニール傘の一本を拡げるとオレの右肩にかけた。そしてもう一本も拡げると自分の右手でしっかりと握ってオレを見下すように眺めてから歩き始めた。

「さびれた町」っつーのが適当だろうか。華やかさはない町だった。アパートがあった。オヤジは自信なさそうにキョロキョロして、番地の表示と左手に握ったままのメモ用紙とを見比べていた。

こじんまりしたアパート。二階につながるむき出しの階段を上がって二軒先の扉の前に立つと、オレを手招きして呼び寄せ、すぐ横に立たせた。古びれた玄関の扉に表札はついてなかった。オヤジにしては若干控えめと思えるような強さでドアをノックした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ