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雨は降る  作者: 坂本瞳子
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校庭に降る雨 (一二)

放課後の教師は結構忙しいんだ。今日はクラブ活動も委員会もないけれど、記録もいろいろつけなくちゃいけないし、明日の準備もしなくちゃだし、残業だって少なくはない。人通りの少ない階段や廊下の見廻りなんて、いつまで経っても慣れやしない。定時に帰れることなんてほとんどないけど、今日は六時過ぎに帰れるだけマシな方だ。

職員用の玄関に向かうと、傘立ての横に夏目さんが居た。ボクは平静を装って靴を履き替え、自分の傘を手にして玄関口で傘を拡げた。ボクの傘の下に夏目さんも入ってきて、腕を組んできた。ボクは夏目さんの顔を見た。一、二、三秒経った。

「入れてよ。」

「どうしてですか?」

「傘ないのに、言われたから今日は一日学校に居てあげたんだもん。」

ボクは彼女に腕を組ませたまま、雨が降りしきる校庭を相合傘で横切っていった。


これがボクらの始まりだった。

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