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校庭に降る雨 (一一)
六時間目の授業が終わって、帰りの会でも夏目さんはちゃんと席に居てくれた。帰りの会のためにボクが教室に入るところから、夏目さんはボクを見つめていた。会が始まるまでは一日中ずっと窓の向こうの雨を眺めていたのに。そう、しっかりと、ボクをちょっと見る程度じゃなくて、会が始まってからはずっとしっかりボクのことを見つめていた。なにか言いたそうにさえ思えたけれど、ほかの生徒の目もあるし、ボクは早々に会を終えて足早に職員室に戻った。星崎さんあたりは気づいていたろう。
六時間目の授業が終わって、帰りの会でも夏目さんはちゃんと席に居てくれた。帰りの会のためにボクが教室に入るところから、夏目さんはボクを見つめていた。会が始まるまでは一日中ずっと窓の向こうの雨を眺めていたのに。そう、しっかりと、ボクをちょっと見る程度じゃなくて、会が始まってからはずっとしっかりボクのことを見つめていた。なにか言いたそうにさえ思えたけれど、ほかの生徒の目もあるし、ボクは早々に会を終えて足早に職員室に戻った。星崎さんあたりは気づいていたろう。