表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
雨は降る  作者: 坂本瞳子
71/125

土砂降りの駅前(九)

洋一の分は先に取っておいた。残った二人分は少し多めで、私だけじゃなく真弓さんもご飯をお代わりした。おいしかったんだ。ああ、間違いなくおいしかった。ごちそうさまでした。

「わたしも、自分でいうのもなんですが、今日、お義父さんと一緒に食べたすき焼きはおいしかったです。」

「ありがとう。」

なんだか私はお礼を言いたい気持ちになって、素直にそんなことを言ってしまった。真弓さんは謙遜していた。そしてその場をごまかすように、キッチンに立ってお茶を淹れてくれた。

お茶を出してくれたときも、窓の外ではまだ雨が降り続いていた。

「お義父さん、もう気づいてますよね?」

真弓さんはとても言いにくそうに言った。私はなんとも言えず、目を湯呑へと下げたまま、うんと軽く頷いてやるしかできなかった。ああ、とうに分かってはいた。洋一は一緒じゃないんだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ