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雨は降る  作者: 坂本瞳子
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雨降りの映画館 (二四)

医者は事務的にオレを診る。

熱はない、傷口は痛むか、十針縫った、消毒とか抜糸とかまだしなきゃならないとかなんとかかんとか。

「家族とか親戚は?世話してくれるような人、誰かいないの?」

「あぁ、そういのは…。」

「そう。」

それは、もうそういうことはほかの誰かから聞いて知ってるけどねって感じの「そう」だった。そして続けてこう聞いた。

「なにか質問とかある?」

「もう一人は?」

「ん?もう一人?」

「それは我々の方から」

ベッド、足元から少し遠くに二人組がいた。刑事らしい。

「ほかは?」

「…べつに。」

「じゃ、お大事に。また来るから。」

で、医者はそそくさと出てった。看護師はオレの掛け布団を直してくれた。伏せ目がちで、まるで自分にはなにも聞いてくれるなって感じではあった。

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