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雨は降る  作者: 坂本瞳子
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雨降りの映画館 (二二)

「あ、えぇ、ああ、もう一人、別の車で…確かに。」

「そっちの、様態は?」

「…こちらでは、なんとも。」

二人の救急隊員が顔を見合わせてる様子とか、嫌な感じだ。っつーか、オレも腹痛い。喋るのやめとこう。なんか、嫌な空気だ。

救急車が止まった。病院に着いたみたいだ。もう一台の車からストレッチャーは出てるのに、急がれてない。っつーか、そのまま何人か立ち尽くしてるみたいだ。あー、まだ雨降ってんだなぁ。

でもって、オレのストレッチャーは結構なスピードで進んでる。

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