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雨降りの映画館 (一七)
ミキも気がついて「ねぇちゃん!」て呼んだ。香里ちゃんは聞こえないふりしてどっか行こうとしたんだよな。
で、ミキは途中だったゲームをほっぽって追いかけてったんだ。
だからオレも慌ててミキを追いかけた。
しばらく店の中をぐるぐるしたんだけど、またやっと、店の中のくらがりで香里ちゃんを見つけた。
「ねぇちゃん!」
ミキがひときわ大きな声で呼ぶと、香里ちゃんはなんだか冷たい視線で伸也と、横にいるボクを見下げた。
それはなんだかボクたちの知らない香里ちゃんだった。
香里ちゃんの隣には、少し年上なんじゃないかと思う化粧をした私服の女の人とか、別の制服の高校生みたいのとか、一人?いや、二人?男の人もいた。




