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喫茶店にも雨は降る(二)
店内はほぼ満席。まぁ、もう少し軒下で待ってみる。
もう少し若ければね…なんて考えてしまう。
だって、もうちょっと若かったら、ここでこうして立っているのも絵になっただろう。それこそ少女漫画のように素敵な男性が現れて、傘の下に招き入れてくれるとか、店内に誘ってくれるとか、そんな展開があったろうにと思う。
ええ、夢見過ぎだし、どうしたって自分は誘われる方。決して自分から誘ったり、物欲しそうにしたりはしない。
なんて言ってみたりするけれど、とどのつまり、自分から誰かに話しかけたりはできないって程度のこと。
それでもってこんなオバサン、誰にも見向きはされないってことくらい分かってる。
そろそろ「オバアサン」か。冷たい雨が身に沁みる。
なんか、雨、強くなってるし、ね。




