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雨は降る  作者: 坂本瞳子
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雨降りの映画館 (五)

「やめてやれよ!」

大きな声で言ったのは、意外にも真ん中の女連れの男だった。で、言われた方はもちろん言ったヤツんとこに向かう。で、このときにもう一人別の男が入ってくる。いよいよ、オレのこと追いかけて来てたヤツらかと思う。

おねーさんに絡んでたヤツは真ん中の席の男の胸ぐら掴む。隣の女が立ち上がってコイツをひっぱたく。

後から入ってきたもう一人が右後ろのおねーさんとこから、真ん中の席に向かってくる。

この隙にメガネ男が部屋から出ていく。オレはシートに寝そべったまま、顔を座席の方に向けてる。

映画の中では雨がひどく降ってるみたいで、雨音が大きくなる。

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