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雨は降る  作者: 坂本瞳子
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校庭に降る雨 (五)

職員室に戻ろうと一歩踏み出したボクを通り越していった生徒が鞄を持ってる。

「夏目さん?鞄を持ってどこへ?」

「帰ろうと思って。」

「え?」

「ほら、雨だし。」

「まだ、一時間目終わったばかりだよね。」

「うん。」

「来たばかりだよね。」

「うん。」

「で?」

「帰りたい。」

「雨だから?」

「うん。抜き打ちテストも嫌だし。」

「白紙のくせに?」

「うん。」

「行こうか、面接室。」

「遠慮する。」

「じゃ、教室戻ってくれる?」

夏目さんは口をへの字にしてボクを見てる。三秒。まっすぐに見つめてる。ボクも目をそらさない。いつになく真剣だ。

夏目さんはクルリと向こうを向いて教室に戻って行った。一直線に自分の席へ向い、机の横に鞄をかけて席に座った。また窓の外を見始めた。

まだ、雨は降ってるんだよね。

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