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雨は降る  作者: 坂本瞳子
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店の中、雨は降らない (八)

店内のほとんどはパチンコに集中してるから立ち上がろうともしなければ、振り返りもしない。音楽も大きいし、気づきもしないんだろう。

自動ドアは開いたまま、大男は倒れたまま、雨も降り続けてる。外からのあったかい空気と湿り気に気づいたひとは若干あったかも。

ねぇさんはすっくと立ち上がると、雨の中、傘もささずに歩き出した。颯爽と、まるでなにごともなかったかのように。両手、血だらけなのを隠しもせずに歩いてく。長い髪が、洋服が、どんどん雨に濡れてく。走ることもなく、颯爽と去っていく。

救急車だか、警察だか、サイレンが鳴り響く。

オレはねぇさんの台に移ってパチンコを続ける。ああ、バッグが置いたまんまだけど、まぁ、いんだろ。

マサがオレの隣に戻ってパチンコを続ける。スギちゃんはドル箱配りに余念がない。

一応、いつもが戻ってきた。そんな感じ。

まだ、店の外で雨は降ってる。


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