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店の中、雨は降らない (五)
ん、五秒は過ぎたぞ?
「あ、は、はい。」
「よかったらさぁ…」
「やめとけ。」
なんだかオレは、しづかがこのねぇさんに馴れ馴れしくすんのが気に入らなかった。ま、大方バイトに引き込こんでよしんば紹介料くれぇはもらおうってーくらいだろうけど。
「チェッ。つまんな〜い。」
「おまえ、そろそろ仕事行った方がいいんじゃねーか?」
「まだ早いけど…」
「でねぇなぁ。」
オレはボソッと呟いてからパチンコ台に軽くケリを入れた。機嫌悪くなったふりしてんのに気づいただろう。
「ま、念入りにオシャレしてからいくかなー。スギちゃん、早番終わって来れるなら来てね〜!」




