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第五話 修行パート

すみません。嘘つきました。バトルはもうちょっと後になるかも。


「う〜〜ん……」


朝、だろうか。体を起こし、周りを見渡すも阿莉佳はいない。すると、扉が開き、ジャージ姿の阿莉佳が入ってくる。ジャージなんてこの世界にあったんだな。


「おはようございます。兄上。」


「ああ、おはよう。」


何気に異世界はじめての朝だなー、とか考えていると、阿莉佳が提案をしてくる。


「朝食を作りましょうか?」


素晴らしい提案だった。


「ありがとう。頼むよ」


「はい!」


いい笑顔だな。さてと、阿莉佳が朝食を食っている間に顔を洗って、歯を磨いて着替えるか。


「阿莉佳。着替えみたいなのあるか?」


「はい。タンスの中に黒色のジャージなら」


黒色のジャージか。俺にピッタリだ。


「シャワーも浴びるぞ」


と俺は言い残し、洗面所へ行く。本当にアパートとなんら変わりないな。シャワーを浴びていると一緒に心も洗われるようだ。さてと、ボディソープとシャンプーはこれか。体を丁寧に洗っていく。うん、息子も喜んでいるみたいだ。そして、洗面所に出て、タオルはたしかこの下の引き出しに、ってなんで俺はそんなことを知っているんだ?いや、知っているわけではない。おぼえているんだ。ここにあることを。なぜだ?


「ヘッキショイ!!」


それより、体を拭こう。パンツ、パンツ。あれ?ないな。阿莉佳にあるか確認し忘れたな。


「阿莉佳ー、パンツあるー?」


と大きい声を出すと、ドアが開く。


「はい、ここにあ……キャア!!」


おっと、隠すの忘れてた。




黒ジャージに着替えた俺は朝食を済ませ、阿莉佳と一緒に外へ出ていた。


「兄上の能力がわかった以上、この世界で生き抜く為には力がないといけません。そこで修行をします。私のことは師範と呼びなさい!」


コイツ、結構ノリノリだな。


「はい、師範」


「なんですか?」


ちょっと嬉しそうな阿莉佳に質問をする。


「修行するったってどうやって?」


「それはもちろん、実戦あるのみです。」


実戦?実際に戦えってことか?誰と?


「阿莉佳とか?」


「いえ、私ではなく。来てください」


「お呼びでしょうか、マスター」


魔法陣みたいなのから出てきたのは白装束の人だった。顔は隠れて見えないが声と体型から女の人だと察する。


「ということで、兄上はリメリアと毎日、修行して貰います。」


毎日!?勉強でさえ、続かないおれが?


「いや、普通に無理だっt」


「やりますよね」


「……やります」


こんな娘だったか?まあ、いい。キツかったらトンズラしよう。逃げ足だけは自信がある。


「それに、これは兄上のためでもあるんです。わかってください。」


仕方ない、阿莉佳のためにも、頑張るか!




一日目


早速、修行が始まった。俺の魔術の効果や出来ることなどを確認した。それと、リメリアさんと付きっきりで格闘術などの手解きを受けた。まあまあキツいがリメリアさんがアレだからな。女性の部分が時々、当たることもあり、なんていうか…いい。



二日目


どうやらリメリアさんは阿莉佳の眷属だということがわかった。リメリアさんの得た情報は主人に筒抜けだとか。……こっぴどく叱られました。罰としてリメリアさんにめちゃくちゃボコられた。


三日目


本格的に修行が始まった。なんていうか、しんどい。この世界に人権という概念はないのか。特に俺の魔術は魔素を大量に使うということで、魔素の保有限界量を増やす修行は死ぬかと思った。何かというと、いわゆる戦闘民族式だ。瀕死になり、そこから回復すると増えるんだとか。阿莉佳いわく、「死んでも治せる」とのことだが、死んだら治すもクソもないと思うけどな。ていうか阿莉佳って何者?


四日目


死んだ。比喩などではなく、死んだ。どうやら死んでも復活させれるらしいが、死ぬというのは辛すぎる。逃げようと思ったが、リメリアさんが励ましてくれた。阿莉佳の術中にハマっている気がするが……頑張ろう。


五日目


ようやく、魔術を使えるようになってきた。リメリアさんが褒めてくれた。わーい。格闘術は、いい筋だとリメリアさんが褒めてくれた。わーい。


六日目


わーい。わーい。


七日目


なんか、心が死んでた気がする。阿莉佳がやりすぎた、と言って休みにしてくれた。リメリアさんと話した。リメリアさんはどうやら戦乙女という種族らしく、魔人族の中でも戦いに特化した種族なんだとか。強いわけだ。ちなみに顔を見られるのは恥ずかしいらしく、俺も一度も見たことがない。



そして、ここからは同じことの繰り返しだった。保有限界量を増やし、操作性をあげ、格闘術を極める。武器の使い方なども習った。そして半年が過ぎた。



◇◇◇◇◇◇



今、いるのは砂漠の遥か東。死の山とも言われる山の頂上にいた。そこには龍がいた。


「グッ……ナンダキサマハ!!ホントニ、ニンゲンカ!?」


「悪いな、卒業試験ということでアンタを倒させてもらうぜ。」


「グッ……ニンゲンフゼイガ!!ナメルナ!!」


怒った龍は大きな翼で空に浮き、口から黒い炎を出そうとする。が──


「断絶空間」


俺の周りの絶対的な壁により俺には届かない。そして俺は跳躍し


「ほいしょー」


まるで虫でも叩くかのような勢いで右ストレートをかます。そうすると拳は龍の顔面にめり込み、龍は吹っ飛んでいく。


「よし、いっちょあがり!!」


こうして俺は半年間の地獄の修行を終えたのだった。


修行編は早めに終わらせたかったのでこんな形に。次はまじでいつか分かりません。予定は未定です。

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