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二話 ダンジョン=金儲け(偏見)

だいぶ空きましたが投稿します。


地面とキスをして大事なモノを失いかけていた俺。

そんな俺はキスをしている最中、あることに気が付く。

そう、腹はふくれるが喉は渇いたままである。水分を調達する方法がない。

本当に最終手段はあるにはあるがまあ、これをしたらもう二度、人間と名乗れなくなるのでできればしたくない。本当に死にそうだ。レッドウルは飲んだが、エナジードリンクなどはあまり水分を吸収できないと聞いたことがなくも無い。

自信がないのでググッとけ。と、まあオアシスを求めて体感的に十数分。オアシスといえば片方は誰だっけ、となる俺は名前を必死に思い出そうとウロウロしていた。

どうだったっけ、確かメガネをかけていたような。それでいて阿佐◯谷姉妹の三人目にいそうな感じの人だったような‥‥‥。とくだらないことを考えているとまた、お腹が空いてくる。また、吸収しようと四つん這いになり、顔を地面に近づける。と砂が動いたような気がする。....まあ、気のせいだろ。気にせずランチタイムにしようとする。が、砂の感触がおかしい。こんなに硬かったか?とキスしたとこに目線を向けると


「石?」


触ってみると確かに硬い。まるでコンクリートみたいだ。と少しむき出しになっている石を見つめていると、ピカちん!!とここでまた、俺の灰色の脳細胞が告げる。もしかしたら昔の建造物だったり?遺跡的な感じでこの世界では大発見なのでは?そして、これを上手く利用すれば、財力が手に入るチャンスなのでは?ダンジョン=金儲けだしな(偏見)。色んな問題があるかもしれないが、それは異世界系ラノベでのご都合主義に期待するとしよう。よし、掘り起こしてやる。とここで1つ目の問題にぶち当たる。...どうやって?そんな方法ないぞ?と自分のアホさ加減に呆れていると、急に地面が揺れる。ゴゴゴゴゴゴと音が響くと地面が盛り上がる。とりあえず離れよう。そして揺れがおさまると現れたのは


「遺跡か?なんか、ダンジョンって感じがするな」


入口のようなものだった。まるで形はかまくらみたいだな。他に何も現れていないので遺跡は地下にあるってことか。と入口をよく見てみると


「なんか薄い膜みたいなのがあるな」


こういう時は鑑定だ。鑑定!




鑑定結果


名称

魔障壁


説明

魔素によって構成された障壁

攻撃を防いだり通行の妨害をしたりとあらゆる応用が効く



ほう、ということはこの膜は侵入者を防ぐような役割をしているのか。でも、俺には効かないな。軽くチュッとすれば


「消えたな。これで入れうぷッ!」


魔素を吸える俺だからできたこと。ってか待って、魔素の量が多すぎて食べすぎたときみたいになった。でも、初めてまともな魔素を食べた気がする。まともな魔素ってなんだ。まあ、ちょっと休憩しようか。


三十分後....


「よし、お腹も大丈夫。さあ、いくか!」


そして俺はダンジョンらしき場所へと足を踏み入れた。



◇◇◇



カタマヴロス大陸。そこはかつて神が作り出したといわれる神魔石の壁によって囲まれた孤立した大陸である。

神魔壁と大陸の間の海は死海と呼ばれ、厄災級の魔獣がウロウロしている。

そんな海に囲まれたこの大陸は一年中、暗く、夜と昼の区別がない。

光がさすことも無いため植物や動物も特殊な構造をしている。そんな大陸の中心部に位置する立派な建造物。通称、魔王城。

そこの主。魔王と呼ばれる人物が玉座に座っていた。その前に跪くのは魔王直属の配下。"1”の文字が右手の甲に刻まれている男。特徴的な紫がかった銀髪を揺らしながら魔王は配下の男へたずねる。


「どうなっている?」


その言葉に淡々と男は答える。


「滞りなく、進んでおります」


その返事に満足した様子の魔王。だが、あのことを考えると魔王は頭が痛くなってきて、こめかみを白く、細い指で抑える。


「あいつは何をしているんだ?まったく.......」


呆れる様子の魔王。


「魔力を観測しましたところ、あのダンジョンにいる模様です」


「あのダンジョンか、厄介な。あそこはあいつしか入れないからな。ピッタリと言う訳か.......」


とそのとき、急に部屋の扉が開かれる。


「大変です!!ガザリアス様!!」


入ってきたのは魔王城に勤める魔法士。魔力観測班の班長だ。その慌てように、ガザリアスと呼ばれた男はその行動を咎める前に用件を聞くことにした。


「どうした?」


「魔力の.......魔力の反応が急に消えました!!」


その報告に二人とも驚く。


「どういうことだ!消えただと...弱まるや、少しずつならまだしも...ゼロになるなど!」


そのガザリアスの言葉に魔王はいや、とアザリアスの言葉を否定する。


「一つだけある。他者によって干渉された場合だ」


「そんなことが、ありえるのですか?」


「ああ、ありえるさ。ガザリアス。他の十二天魔を集めろ。」


その言葉にガザリアスはうなづく。魔王は立ち上がりマントを(ひるがえ)すと部屋を出ようと歩き出す。


「はっ、分かりました」


「緊急集会だ。リーリアスを、あのバカを探し出す。」


(リーリアス。無事でいてくれ)


その言葉は誰に願う訳でもなく。ただ、自分に言い聞かせるようだった。



次はもっと遅いかも

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