【BEGINNING】ゲームワールドオンライン・旅立つ!!
あの桐山剣と河合みのりが帰って来た!!
究極のVRMMO・【ゲームワールドオンライン】の復活は、ゲーム戦士の復活を意味していた!!
しかしゲームを始める前に、何やら準備しなければいけないことがあるそうで……?
NOW LORDING……CONNECTED!▽
―――【GAME WORLD ONLINE】、それは現実に繋がった電脳世界。
街も森も海も空も、全てがゲームで出来ている地球規模の超巨大オンラインゲームネットワーク。
この世界に設置された数々のゲーム。チェスやパズル、カードゲームやサバイバルゲーム。懐かしのレトロゲームまで、古今東西幾多のゲームがこの世界に凝縮されている。
そんなゲーム達をクリアすれば賞金は勿論のこと、地位も名誉も、この時代の頂点に達する報酬も約束されているのだ。
この世界のゲームを全てクリアし、世界を知り尽くし、完全制覇した者は未だ存在しないという……!
そんなゲームで世界を動かす『超次元ゲーム時代』を象徴するVRMMORPGだったのだが……、堅物の考える事は老悪というか、ワンパターンというか何と言うか。ゲームワールドオンラインを低俗俗悪に考える者も少なくなかった。
故に俺らが活躍していた時期に二度も大規模なテロを引き起こしたもんだから、ゲームワールドを管理している会社【WGC (ワールド・ゲーム・コーポレーション)】は世間から相当な槍玉にあげられた。
WGCの役員も総入れ替え、お偉いさんらは総辞職等の混乱が続き、政府の命令によりゲームワールドオンラインは完全閉鎖。
オンラインにおける全てのサービスが停止された。謂わば休止期間を乗り越えて丁度一年……!!
≪史上最大のVRMMORPG【ゲームワールドオンライン】、本日一年ぶりにリニューアルオープン!!≫
今日のプレイギアのネットニュース記事に大々的に報道されてから、俺達はおろか全世界の全プレイヤーが熱狂した。
「またあのゲームが出来る!」とか「今度こそ完全制覇してやる!!」なんて嬉々としたコメントが俺達の町並みから聞こえるくらい。下町のドンチャン騒ぎの比じゃなかった。
かという俺達もゲーセンのゲームばっかで退屈してた所だし、また夢の続きが出来ると思うと心が踊る!!
―――え、俺の夢? そりゃ勿論、ゲームワールドオンラインを制覇し、プレイヤーの頂点【マスター・オブ・プレイヤー】になること!
もう一刻も早く、仲間と一緒にゲームワールドに旅立ちたい!!
▶▶▶ NEXT▽
「……これが、ゲームワールドに行くためのヘルメット?」
「うんにゃ、VRMMOでお馴染みのVRゴーグルやな」
俺とみのりは、まるで戦隊もののマスクのようなヘッドギアのずっしり重い箱をマジマジと見つめる。一年間の間でゲームワールドにフルダイブする方法も変化されていた。
今回から電脳世界へ転送する為の器具として【GWギア】(定格:約50000円)という、フルフェイスメットタイプのヘッドギアが採用された。
このGWギアを着けることによって、プレイヤーの頭脳・脳波をゲームワールドオンラインへ伝送され、これにより五感全てを電脳世界に来たような感覚を味わえるという。
この時にキャラを操作するのはゲームのコントローラーではなく、自分の脳波。つまり頭だけで五体満足に『アバター』と呼ばれる第二の肉体を動かせる。
本来の肉体は、GWギアから発する超電圧バリアーが周囲に発生する為、外環境からの被害を無効にさせる。またゲームワールド側から何らかのバグやハッキング等が起きた場合は、脳波を現実へ強制送還される機能もある。
これが安全性と心身のハンディキャップを無くし、改善させた結果の反物だ。
俺とみのりはプレリリース前からGWギアを予約購入していたから、早速開封して俺の家で二人揃って旅立つ事になった。
「プレイギアのプレイヤーコードをGWギアに登録させて……、よしッ!」
「後はGWギアの転送ボタンを押せば、ゲームワールドに行けるのね!」
GWギアの操作は至って簡単。まず自分のプレイギアのアドレスであるプレイヤーコードをGWギアに登録し、プレイヤーの全データをゲームワールドへダウンロードさせる。あとはGWギアの右モジュールにある転送ボタンを押すだけ。
赤とピンクのGWギアを被り、畳の上のベッドで胡座をかいて、俺達の旅立ちの準備は整った……!
「何か私、ドキドキしてきた……!」
「俺も……! ほんじゃ、行くぜ!!」
二人は右モジュールのボタンを長押しして、転送送信ダイブへの掛け声を掛けた!
「「ゲームワールド、ダイブ・オン!! 『TRANSFER』ッッ!!!」」
俺とみのり、この時代の今を生きるゲーム戦士の意識が、未知なる電脳空間へと誘われた――!!
▶▶▶ NOW LORDING......▽




