僕が女神様?3
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そしてシーツがゴソゴソとうごめき、時折、悪戦苦闘する声が漏れ出して来ていたが、とにかく機嫌を損ねないようにと考えたレティアはそれを見守るしか出来なかった。
暫くすると、その着替え攻防は静かになり、シーツから綺麗な素足が現れた。
ベットから降りようと、恐る恐ると云った感じで足を伸ばし、ようやく床へとたどり着く。
そこからはシーツをゆっくりと取り、完全にベットから下りると、少し恥ずかしそうに立ち上がり、もじもじと身体を強張らせる美しい少女が佇んでいた。
「! うっ!!」
レティア思わず鼻を手で覆い隠す。
気を緩めると鼻血が出そうになった為だ。
(な、なんて可愛らしく、神々しいお姿なの!)
「腰まで真っすぐに伸びる髪は白金の様に輝き、大きく見開かれた瞳は吸い込まれそうな程深いブルーを湛え、その髪とのコントラストで神秘性を否応にも増し、淡い桃色の小さな唇は常に潤いを満たし輝く。まだ幼さが残る体型であるが、女性だと感じさせられる微妙なラインが儚さを増幅させ必要以上に愛おしく感じてしまう、まさに未完成な完全!!」
「レティアさん、本人を目の前にして、そんな歯の浮く様な台詞を並べられても恥ずかしくてしょうがないんだけど?」
リョウは、レティアが自分をガン見して絶賛するので、顔を赤くし身体をもじもじとくねらせ恥ずかしがる。
しかし、その行為が返ってレティアの自制心を破壊してしまう。
「リョ、リョウ様、不敬罪で処刑されても構いませんので、抱きしめても良いですか?」
「! 駄目!!」
「そんなあっさりと!!」
両膝を付き、両手を胸の前で握り締め、泣きながら懇願するレティアに恐怖を感じたリョウは思いっ切り睨みつけた。
「ドン!!」
「ぐ!! うっ!!!」
突然、レティアが床にはいつくばる様に倒れ込んだ。
まるで蛙が大きな岩か何か重い物で押し潰されている様だ。
レティアは全く身動き出来ない状況でさらに上から圧力をかけられるこの状況の理由は判っていた。
それは目の前にいる可憐な少女の瞳から出るただの視線、睨みから来るものだと。
その睨みは物理的な圧迫へと急激に変化しレティアを床に這いつかせる。
「しゃ、しゃしゅは、しんおうしゃみゃ、も、ものしゅぎょいちかりゃでしゅ~」
その圧力は弱まる事など無く、レティアを押し潰そうとしていた。
「もうしない?」
「は、はふい! しゅ、しゅびば、せん、、、!! みょう、い、たしゅま、しぇん!!」
レティアが声にならない声で了解すると、涼介の怒りが無くなりその力はスーッと解けた。
リョウは、ふーと一息つくと改めて床の上でひしゃげかけてるレティアを見る。
(やっぱりあの少女だよね。やっぱり異世界にきちゃったんだ。)
「レティアさん、状況の説明をお願いできますか?」
リョウにとって、今は何より情報が必要だった。
一体此処は何処なのか、自分は何なのか、お姉ちゃんとはあえるのか、これからどうなるのか? とにかく色々と聞く必要があった。
「は、はい。やはり記憶がないのですね。解りました私が知りうる事全てお話すればまた記憶が戻るやも知れません。」
いつの間にか、起き上がり復活していたレティアが、返答してきた。
それに少し驚きながらもレティアに話を進めるよう促すがその前に一言、言わなければいけない。
「あ、レティアさん正座ね。」
「え?」
まだ少し怒っているリョウだったのでちょっと試練を与えながら話させる事にした。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・と、言った、と、ころでしょう、か!」
青白い顔で脂汗を流しながら、なんとか一通り話を終えるレティア。
正座する足をもじもじさせ、視線が泳いでいる。
神族でも正座は厳しいようだ。
「はあ、俄には信じがたいです。」
一通り話を聞いたリョウは、自分の置かれた立場に溜息つくしかなかった。
「そ、その前に、足、崩しても良いですか?」
「駄目です!」
「そんなあ~。」
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