プロローグ
大貴族の長男として俺ことシルヴィド・アレクは生を受けた
魔族との戦争が激化する中、魔王を討伐した勇者のパーティーの唯一の生き残りとして期待をその身に受け成長した。
しかし歳を重ねるごとに風当たりが強くなる・・アレクはLVが1から上がることがなかったためだ。
この世界はLVが存在する、方法は簡単で貴族なら誰でも持っている水晶に手をかざすだけだ水晶に出てきた数字がLVになる。
詳しいことはわかっていないがLVが高くなればなるほど力が強くなったり魔力が高くなったりさまざまな恩恵が与えられる。
その恩恵から神からの贈り物もだと考えられ、LVが極端に上がりにくいものは前世で悪事を働いたなどと考えられていた。
また1万人に一人とも言われている神の祝福を得られるものもいる。祝福にはいくつか種類があり勇者のパーティーは全員この祝福を得ていた。
ただこの祝福を確認するための水晶は人族全体で5個しか保有しておらず。何かしらの功績を残したものしか使用することは許されていなかった
アレクが当時2歳の時、1年に及ぶ魔王討伐からの凱旋をはたした父シルヴィド・バロンはLVが1も上がっていないアレクを見て驚愕した。
LVは経験をつめばつむほど上がり3歳まではLVが上がりやすく多少の差はあるものの5くらいにはなっている。なんといってもの子供は見るもの感じるものすべてが新しく、経験だからだ。
2歳となると3もしくは早ければ4になっていてもおかしくない。
そんな中LVが1も上がっていないアレクは悪魔の生まれ変わりと噂をされ始めた。
そこから、2歳児にはありえない訓練がはじまった。できなければ殴られ蹴られ、鞭でたたかれた。
日に日に厳しくなっていく中虐待を加速させたのは6歳を迎えたときだ。
勇者の子供が発見され、母親が病死したことをきっかけでバロンが養子として向かえたのだ。
名をシルビド・マリアと名前を変えて家に来たマリアは5歳でLV8に到達しており、魔法・剣術ともに圧倒的才能を示したため、勇者への嫉妬心からかアレクへさらに強く当たるようになる