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道化の華

作者: ピエロ

僕は道化だ…


友達の間で嘲笑されることが生きがいの悲しい道化だ。


『いじられキャラ』誰がつけたのか現代社会主に学校でピエロを演じるものは総じてこう呼ばれる。


「お前は俺らがいじってんやんなきゃ、存在する意味もねーただの陰キャラなんだよ。」


……たしかにそうかもしれない。


高校に入ったばかりのころ、僕は一人ぼっちだった。

田舎の中学から進学した僕は、中学の時にもピエロだった。でもそんな風に馬鹿にされるのが嫌で嫌でしかたなかった。


「高校に入学したらいじられキャラをやめようかな…」


淡い期待と共に、高校生という新生活をスタートさせた僕…けれど現実は厳しくて、


毎日が孤独だった。


友達がいなくて寂しくて、僕はすごく焦った。


そしてまた…いじられキャラに戻った。


かまって欲しい、友達が欲しい。


そんな小さな、誰にでもある欲求が選んだのは昔と同じ生き方だった。


『クラスの人気者』


勘違いした僕は、その偽りの立場に酔いしれた。


僕は人気者、みんなから弄られて目立ち注目を浴びれる。

そんな風に勘違いして、何年かたった。


『おもしろいやつだよね。』


そう言われることがなによりも嬉しくて、自信になった。

けど…違ったんだ、僕のおもしろいは他の人に馬鹿にされた嘲笑のおもしろい、決してコミュニティ能力があったりギャグセンスがあるわけではなかったんだ。


それに気付くのは、友達と二人っきりで帰ったりする時、弄られていない僕はすぐに陰キャラにもどってしまう。面白くない、つまんないやつ…一番言われたくない言葉の群れ。







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