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「使ってもいいけど、怪我するんじゃないよ」
「ありがとう!」
どこかに出かけていたらしい。それについてとやかく言及する綾乃ではないが、しかし、心配事もあるにはある。
「あれも十二にもなれば一端の男さ。でも、あいつにも、ちゃんと言わなきゃならないよ? 蒼衣」
「…………ああ、分かっているよ」
怪我は、ほぼ治っている。
だが、何かが痛い。どこかが重い。右目ではないどこかが。
四年前には、感じたこともない感覚。けれど、どこか懐かしい感覚。
「使ってもいいけど、怪我するんじゃないよ」
「ありがとう!」
どこかに出かけていたらしい。それについてとやかく言及する綾乃ではないが、しかし、心配事もあるにはある。
「あれも十二にもなれば一端の男さ。でも、あいつにも、ちゃんと言わなきゃならないよ? 蒼衣」
「…………ああ、分かっているよ」
怪我は、ほぼ治っている。
だが、何かが痛い。どこかが重い。右目ではないどこかが。
四年前には、感じたこともない感覚。けれど、どこか懐かしい感覚。
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