黒の者達
あの場所からあの子に出されて大きなはこのようなものに乗せられた。おじさんがボクの上に布を被せてじっとしてろって言ってきたからボクはじっとしてた。そしたら、ゆれ始めてびっくりする。
長い時間そうしていた気がする。いきなり布が取られてはこから降ろされた。
「坊主・・・・。俺様が頼まれたんはここまでだ。この森の向こうは鴉国がある。おめぇさんは、そこまで逃げるんだ。そこまで行ったらLUCEの連中も追っては行けないだろうからな。」
おじさんは醜いって言われてたボクの頭をなでてきた道をもどっていった。ボクは言われた通り森の中を歩いた。歩いて歩いてもらったミルクとパンもなくなってそれでも歩いた。そしたら、あの子が持ってきた絵本の中に出てきた場所に着いた。のどもカラカラでそこに近づくけどフラフラして倒れて少し疲れたからそのまま眠ることにした。
―ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ココは王都の近くにある森でわたくしは趣味の遠乗りに来ていました。すると、風精達が焦っているように騒いでいました。気になって馬を止めるとわたくしの婚約者であるティートが声をかけてきた。
「ノエル様?いかがいたしました?」
近づいてきた彼に風精達の様子がオカシイと告げようとすると風精達のざわめきが大きくなったことに気付きわたくしは走り出しました。
「ティート。風精達が・・・・・・。」
「姫!いけません!!」
彼の静止を聞かずに木々の隙間を走り走り、すると開けた場所につき辺りを見渡すと小さな子供が倒れていました。慌てて子供を抱き息があることを確認しました。
「........その子供は?」
追いついてきたのか彼は後ろからやって来て子供を覗く。
「分らないわ・・・・。倒れていたことしか。」
子供を見れば体のあちこちに傷があることに嫌でも気付きました。
「親は何をやっているんだ・・・・。」
呆れた顔で彼は辺りを見渡すが何もいない。わたくしに筒を渡して来た為わたくしは筒から数滴の水を子供の唇に垂らし湿らせると子供は薄っすらと目を開けた。
「・・・・・ぅ・・・ぁ、ぅぅ?」
銀色の瞳が二人を捉える。
「ひめ!離れてください!」
彼は声をあらがえ腰に下げていた剣に手をかけると子供に刃を向ける。子供は自身に向けられた剣に驚くわけもなくただじーっと見ていました。わたくしは子供を守るように抱しめて彼に剣を下ろすように言いました。
「ティート!剣を下ろしなさい!!子供に剣を向けるなど誇り高き鴉の騎士のすることですか!」
そう言うとシブシブ彼は剣を鞘になおした。