表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/9

9壊 ちびちゃんと

 学校が終わってからわたしとくーちゃんとで能力の特訓をすることにしました!!

 このことはお女王ちゃんに内緒。だって仲間が知らぬうちに強くなってたら燃えるでしょ。

 そんな訳で学校の近くにある公園にくーちゃんと2人でやって来たのだ!!


「それで、一体何なんだ?」

 くーちゃんを呼び出すのに『伝言を授かっている!! 知りたくば放課後に学校の近くの公園にやってきてね』と言ったので、くーちゃんは何をするか知らない。


「えと、能力の特訓だよ。お女王ちゃんに負けないように特訓するの!!」

「別にしなくてもいいだろ」

 冷めた眼でわたしのことを見ないでほしい。くーちゃんの目付きは鋭いから怖い。それでも引き下がる訳にはいかない。折角来たんだから特訓しなきゃ!!

「だって能力とか手に入れたら特訓とか修行とかが定番でしょ!!」

「お、おう……」

 やった!! くーちゃんをビビらせたぞ。単に引かれただけかも知れないけど。

「でも私の能力は刀で、単に斬るだけじゃないか。もう特訓とかしなくてもいいだろ」

「まだ分からないよー、秘めたる力に目覚めるかも知れないじゃんか」

 わたし的には刀からビーム出るといいなぁ。

 わたしの言葉を聞いて、くーちゃんは深呼吸をし、刀を鞘から抜いてわたしにゆっくりと迫って来てって……。

「ちょっと何? まさかわたしで試し切り?」

「そうだ。言い出しっぺが犠牲になるもんだろ」

 何その考え方。こんな思考回路でも頭良いんだよね。羨ましい!!

 くーちゃんから距離を取ろうにも、眼を離したら一気に距離を詰められてズバーってなりそうだし。今のわたしにはじりじりと後ずさる事しか出来ない。


「覚悟を決めるんだおっ!!」

 これはくーちゃんが変なキャラに目覚めた訳じゃない。転んだんだ!! 躓いて前方に転んだんだ!! 当然刀は私に振り下ろされる。くーちゃんは地面に手をついて制服が汚れない様にしようとしたんだろうけど、そのせいで刀が私に!!


「きゃーきゃーきゃー!! 死ぬぅー!! ぐやぁああああああ」

 刀は綺麗にわたしを通過していきました。きっとわたしの身体もスパっと分割されてるんじゃないかな?

 地面をゴロゴロと転がって大きな声を出したけど、痛みはあれ? 痛くないし斬れてない? 無事だ!!

「いてて。大丈夫かちび」

 くーちゃんがゆっくりと立ち上がって、わたしの心配をしてくれた。それは嬉しいんだけど、何で棒読みなの?


「おぉ、ちび斬れてないじゃないか」

 またわざとらしく棒読みだったけど、わたしを起こしてくれた。もしかして斬れないって知ってた?

「もしかしてこうなるって分かってた?」

「昨日家の物を斬ってみても斬れないんだ。通過してしまうみたいだ」

 なんか一気に疲れた気がする。ん? 気のせいかな? 刀の先が黒くなってる。血の代わりに黒い何かが付いたみたいな。


「これで人も斬れないと分かった」

 なるほどな。そんな顔をしてやりきった感じを醸し出してる。

「酷いよくーちゃん!! わたしで実験するなんて!!」

 こっちは必死に両腕を振り上げて抗議してるのに、くーちゃんはわたしの頭に手をポンポンと置くだけ。ちゃんと聞いて欲しいな。

「さて、次は動物だ。動物は斬れるのか」

 分からない事が嫌いなくーちゃんは、分からない事を虱潰ししていくつもりみたい。

「猫だ、可愛い」

 少し離れた場所にある草むらから猫が一匹出てきた。猫に近づいてみようとしたら、くーちゃんに先を越された。

「もしかして猫を斬るつもり!?」

「ああそうだ」

「駄目だよ!!」

 くーちゃんの腰に飛び付いて、猫に近づくのを止める事に成功!!

 それでもくーちゃんの勢いは止まらない。


「先っちょだけ。先っちょだけでいいから」

「駄目なものは駄目なの!!」

 こんな可愛いものを斬るなんてどうかしてる!! もしかしてくーちゃんは犬派の人間なのかな? 猫ものんびりしてないで逃げてー!!

 ……こんなところ人に見られたらマズイよ。


「ん、お前等何やってんだ!! やめろ!!」

「マズイ、色んな意味でマズイよくーちゃん……」

「ならさっさと斬って逃げるぞ」

「それは駄目だって」

 公園の入口から眼帯をしている女性に注意された。着てる制服を見ると同じ学校の子っぽい。

 くーちゃんは諦める様子はないみたい。くーちゃんを引き止めてる間に眼帯の人が近くまでやってきてしまった。


「ムッ、お前等能力者か。何で分かるって? その刀を見れば分かる」

 聞いてないのに説明してくれた。意外といい人?

「野良能力者を放って置く訳にはいかないんだ。観念してもらうぞ」

 そう言って眼帯の人はくーちゃんを殴ろうとしましたが、くーちゃんは刀で眼帯の人の腕を斬った。実際には斬れてないけど、眼帯の人のパンチを止めるには十分だったみたい。

 だけど、眼帯の人が止まったのには、もう1つ訳がある。眼帯の人の腕を斬った時、刀の先についていた黒い液体の様なモノが地面に落ちた。ソレは蠢いて固まって瞬く間に猫人間が出来上がっていた。猫7割人3割のその生き物は、二足歩行をする人っぽい猫って感じ。


「なにこれ」

 私がくーちゃんに聞くと、くーちゃんは落ち着いて説明してくれた。

「多分アイツの腕を斬る前、刀を動かす時に猫を斬っていたのだろう」


「でもどうしてこんな生物が出来るんだ」

 今度は眼帯の人の質問。わたしも斬られた後にあんなのが出来てたら嫌だから、同じ様な事を聞いてたかも。


「おそらく私の能力は刀で斬った生物と生物を合体させて新しい生物を作ってしまう力なんだろう」

 自分の能力だからここまで分かるのかな? わたしだったらこんな難しい力分からないよ。

疲れててよく分からない文が出来てしまいました。所々変だと思いますが、後で直すと思います。

12日から15日ぐらいの間は更新できそうにないです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ