第二十話 結婚式と甘々初夜
朝の城内は、華やかな花々と装飾で彩られ、今日という特別な日を祝う空気に満ちていた。
リリィは真っ白なウエディングドレスに身を包み、鏡の前で髪を整える。完全人型となった姿はすらりと美しく、猫獣人だった頃の柔らかさも残っている。
「耳と尻尾はもうほとんど目立たない……でも、まだ少しだけ残っているのが可愛いのかも……」
リリィは緊張しつつも、期待に胸を膨らませた。
カインは黒の正装に身を包み、隣で穏やかに微笑む。
「リリィ……今日の君は、我の目の前で最も美しい」
リリィは頬を赤く染め、小さく笑う。
「カイン様……私、緊張します……でも、嬉しいです」
大広間には家族や親族、友人たちが集まり、祝福の声があふれる。
リリィの両親や兄姉、祖父母も列席し、目を細めて娘の晴れ姿を見守っていた。
「リリィ……立派に育ったな」
母の柔らかな声に、リリィは小さく微笑む。
「はい……家族、皆ののおかげです……」
リリィは深呼吸をして、ゆっくりとバージンロードを歩む。
カインは祭壇の前で待ち、リリィの手を優しく取る。
「リリィ……今日から、おまえは我の妻だ。我のすべてをおまえに捧げる」
リリィは目に涙を浮かべながら、静かに頷く。
「はい、カイン様……私もずっと、カイン様のそばで愛され、愛し続けます」
神父の祝福の言葉と共に、二人は誓いのキスを交わす。
デコ、頭、頬、唇に重ねられるキスに、リリィは甘く蕩け、耳が微かに動き、尻尾も小さく揺れる。
カインは低く囁く。
「我の宝物よ、永遠に我のそばで甘えていろ」
参列者たち、特にリリィの家族は笑顔で拍手を送り、祝福の涙を浮かべた。
「リリィ、幸せに……」
「カイン様、どうか娘をよろしくお願いします」
こうして二人は、親族や友人たちに囲まれながら夫婦としての第一歩を踏み出した。
夜、柔らかなランプの光に包まれた寝室で、カインはリリィを抱き寄せる。
「リリィ……今日は我のものとして独占する夜だ」
リリィは頬を赤く染め、耳を後ろに倒しながら甘く囁く。
「はい……カイン様……私、ずっと……」
カインはデコ、頭、頬、唇に順にキスを落とし、髪や肩を優しく撫でる。
「リリィ……おまえの全てを我は愛している。弱さも強さも、美しさも、すべてだ」
リリィは甘く身を委ね、胸の奥まで幸福を感じる。
「私も……カイン様のすべてを受け止めたいです……」
ベッドに横たわり、二人は抱き合いながらキスを重ね、互いの温もりを全身で感じる。
カインは甘く囁きながら、デコ、頭、頬、唇に再びキスを落とす。
「我の愛は独占的で完全だ。おまえは我だけの宝物、リリィ」
リリィは完全人型としての自信を持ちながらも、カインに甘え、耳や尻尾の名残の微かな動きで可愛らしさを見せる。
夜は静かに、しかし濃密に流れ、二人だけの甘く幸福な時間に満ちていた。
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朝になり、二人は互いの腕を絡めながら微笑む。
「リリィ……我がおまえを愛する気持ちは、永遠に変わらない」
「私もです……カイン様」
こうして、結婚式の準備から甘々初夜まで――
完全人型リリィと独占的に溺愛するカインの幸福な日々は、親族や友人たちの祝福の中で、永遠に続くことを誓った。




