第17話訓練の成果
季節が少しずつ移ろい、訓練を重ねてから数ヶ月。
リリィは城の鏡の前で深呼吸する。
かつては耳と尻尾が残っていたが、今は完全に人型の姿を保てるようになっていた。
「……できた……やっと……」
小さく呟くと、心の奥に込み上げる達成感と喜びで胸がいっぱいになる。
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その瞬間、背後からカインの低く甘い声が響く。
「リリィ……よく頑張ったな」
振り向くと、カインが優しい笑みを浮かべて立っていた。
「カイン様……!」
リリィは嬉しさのあまり飛びつき、カインの胸に顔をうずめる。
カインはすぐにリリィを抱きしめ、デコに、頭に、頬に、唇に順に甘くキスを落とす。
「おまえは我だけのものだ……誰にも渡さぬ」
耳も尻尾もなくなったが、彼の手の温もりと溺愛は変わらず、リリィの心を蕩けさせる。
「リリィ……おまえの努力、すべて我が見ていた。だからこそ、今の姿は最高に愛おしい」
リリィは胸の奥で甘く震えながら、心の中で誓う。
「私……カイン様のそばで、ずっと……もっと近くにいたい……」
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夜の書斎、暖炉の赤い光の中で、二人だけの静かで甘い時間が流れる。
リリィの努力が実り、カインの溺愛の中で、完全な人型としての自信と、甘く蕩ける幸福が満ちていた。




