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【プロットタイプ】何もかも忘れてしまう

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


注意事項2

好きな絵師様の名前さえ、忘れてしまうんだな。

私の特徴は数あれど、もしかしたら特筆すべきはその忘却性能なのかも知れない。時折激しくぶり返し、引き摺る事もあるが、大抵の事は忘れている。

両親から躾の度を越した行いをされた時も、担任からセクハラを受けた時も、過度な言いがかりをされた時も、大抵はポロッと記憶の奥底に落とされている。

それだけなら良いのである。不幸せな事など覚えていても嬉しいはずが無い。けれども忘れてはいけない物まで平気で忘れてしまう。


完結を迎えて間もない漫画が、近々アニメ化するらしい。あの頃はそれなりに興味を持ち、一通りアニメに目を通した。比較的ブームになっていた話なので、多くの人々がファンアートをネットに上げ、其れを漁る事が一時の趣味であった。

その話の絵をネットに上げている方の絵がまた見たくなった。透明感のある、瞳一つとっても、細かく描き分けがなされたイラストだった。

しかしいざスマホを片手に検索しようとしたら、ピタリと手が止まる。それ以上先に進まない。理由は極めて単純で、その絵描きの名が思い出せないのだ。


「鏡花」

「はい」

「気に入った作者の物にブクマ、タグが着いたら、嬉しいと思うと前に話していたよな」

「はい」

「お前、何故其れをしないんだ」

「ブクマが溢れ返って、探すの大変になるの嫌だから。今のマイブームだけにしておきたいから。悪気なく、定期的に、ブクマを外すのね。そりゃ瑠衣たんは外れたところで、『で?』って思って何も思わないかも知れないけど、気にする人は気にするのね。

だから最初からブクマもタグも付けない。推しに認知されたくない」

探せなくなったとおいおい泣きながら、床中を転げ回っていたら、瑠衣の冷ややかな声が天から降り注いで来た。確実に、間違いなく煩かったらしい。だから普段は言葉少ない瑠衣が釘を刺しに来た。

「で、お前は今、好きな作家の名前さえ分からず、ただ嘆き悲しんでいるという訳か」

嘆き後悔を繰り返すならば、最初から記憶なんて不確かなものに頼るんじゃない。と顔に書いてある。

其れは分かっている。分かっているのだが。

「……好きな物は忘れないと思っていたんだよ。ただそれだけ」

忘れないと思っていたんだ。好きな物は好きな人は何もかも全て、頭に入っていると思っていたんだ。けれどもそうじゃなかった。其れが何処か心苦しい。

「瑠衣たんの事も、過去の人になってしまうのかな」

「さぁな。ただ俺はお前を忘れない。それだけで十分だろ」

傍から見たら非常に平凡。

特筆すべきところは何も無い。

そんな人間ですが、えげつなく忘れっぽい。

今日あった事もろくに覚えてない。

苦しかった過去も大抵は忘れてる。

ぶり返しが酷いだけです。


そんななので、『絶対に忘れてやらない』と思っていた人の名前まで忘れてしまうんですよ。

昔の友達の名前とか、好きな絵師様のペンネームとか。

だから検索が出来なーーーーーーーい!! (絶叫ー!!)


悪気なくブクマを外すんですよ。

なんならフォローまで外そうとします。

今ハマってるものだけでミチミチにしたい。

すぐに探せる様にしたい。

という心情から、しれっと外します。

SNSから〇クシブまで。


でもそうされて嫌がる方の方が多いと思うので、大抵は覚えて何とかします。


でももう、思い出せないや。また探さないと。


見つかったよ〜!! やったー!! おすすめ機能有難う。

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