表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/56

楽しい

「はー、遊んだぁ……」

 疲れ果てた楓が、腹から強烈な音を出しながらレジャーシートに座った。

「俺たち、砂落としてくるけど……」

「俺はいいや」

 亜澄と貴也は、2人で足の砂を落としに行った。

「いっただきまーす!」

 楓は、食うのが速い。もうちょっとゆっくり食べろと、お母さんみたいな貴也が注意をする。

「あー、このパン4つしかなかったんだよなぁ」

 4つしか置いてなかったらしい。

「じゃあ、俺はいいよ」

 そんなにお腹が空いているわけでもないから、俺はそう言ったんだけど……

「樹、はい」

 自分のパンを半分にして、亜澄が渡してきた。

「だからいらねぇって……」

「樹の好きなものいっぱい入ってるじゃん」

 なんか、さっきから不機嫌だよな……優しいのに、怖い。

 亜澄がくれたパンは、確かに好きなものが入ってる。俺の好きなものとか、覚えててくれたんだな。いつも、嫌いな野菜とか押し付けてくるくせに。

「……ありがと」

 亜澄は、照れくさそうに残りの半分を食べた。


「ちょっと散策しようぜ!」

 まだまだ体力があるという楓に引っ張られ、俺たちは浜辺を歩いている。

「あっつ……」

 日差しがキツイし、歩いているから余計に暑い。

「樹くん、良かったら入る……?」

 紗理奈さんが、日傘に入れてくれた。

 そんなに変わらないと思っていたけど、意外と涼しい。

「どうかしら」

「結構涼しいんだね。ありがとう」

 日傘は、紗理奈さんが差してくれているけど身長差で持ちにくそうだ。

「俺持つよ」

「ありがとう……」

 やっぱり狭いけど、本当に入れてもらった良かったのかな。

 紗理奈さん、肌白いし……

 なるべく紗理奈さんに寄せて日傘を差す。

「お、貝殻あったぜ!」

「うわっ、楓足!」

「へ? ってうわぁっ!」

 俺たちの前で、カニに足をよじ登られて騒ぐ3人が居た。

「……あ、ヤドカリだわ」

「本当だ」

 俺たちは、後ろでゆっくり進むヤドカリを見ていた。

「ふふっ、楽しいわ」

「このタイミング?」

「今感じたんだもの。来れて良かった」

 まぁ、紗理奈さんが楽しいでいるならいいけど……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ