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意識

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3000pv、ありがとうございます

「来週テストかぁ、嫌だ~~」

「……そうだな」

 俺は、彼氏ができたらしい幼馴染みと一緒に帰っている。

 1人で帰ろうと思っていたけど、下駄箱で亜澄に声を掛けられた。

「あ、樹! 一緒に帰ろ~」

 特に理由もないのに断るのも変だし、一緒に帰ることにしたけど……

 ずっと一緒に居る幼馴染みとはいっても、俺だって男だぞ?ちょっとは気にしてほしい。

 彼氏だって、このこと知ったらきっと嫌がるはず。

「樹、明日の放課後って空いてる?」

「何で?」

「勉強教えて!」

 放課後、亜澄の家で勉強会をすると言われた。

 やっぱ本人は、そういう事は全く気にしていないらしい。

「距離感って、難しいな……」

 今まで、お互いに恋人なんていなかったから、何も考えずに過ごしてきた。

 意識なんてした事もなかったし、それぞれの恋愛とかにも興味なかった。だから、一緒に居て楽だったんだろうな。

 勉強を教えるのは別にいい。でも、家に行ったりとかするのは、良くはない……と思う。

 せめて、彼氏が誰か分かればなぁ。

 色々考えてたから、テスト勉強はあまり頭に入らなかった。


「樹、何してるの? 早く靴脱ぎなよ」

「お、おう……」

 結局、亜澄の家に来た。家に来るのは久々だ。

 亜澄は、階段を上がっていった。

「……部屋でやるのか?」

「え、そりゃそうでしょ。教科書とか部屋にあるし」

「リビングでやろうぜ!」

 部屋に2人は流石に駄目だろ!

「えぇ~……面倒くさいから嫌! 教科書重いし」

 亜澄は頑固だから、これ以上言っても聞いてくれない。

 結局俺が折れて、亜澄の部屋で勉強することになった。

「お待たせ。はい、お茶」

「ありがと」

 亜澄は、別室で制服から部屋着に着替えてきた。

 それにしても、ジャージにパーカーって……もっと可愛いのとかじゃないんだな。

 部屋も、全体的にグレーで統一されていて、教科書とか文庫本が置いてある。女子の部屋っていう感じではない。

「ここの問題が分からなくて……」

「ちょっと見せて」

 亜澄、やっぱり数学が苦手なんだな。あんなに教科書にマークまでしてるのに。

「ここは、この公式を使って……」

「あ~、なるほど! ありがとう、続きは自分でやってみるね!」

 やり方を理解して、楽しそうに問題を解き始めた。勉強自体は好きだけど、得意ではないらしい。

 その後も、いくつか解き方を教えた。亜澄は、できるようになって嬉しそうだった。


「今日はありがとうね!」

「いや、別にいいよ。俺こそ、国語教えてくれて助かった」

 本をよく読む亜澄は、国語の物語文が得意。俺は漫画の方が読みやすくて好きだから、それが苦手。

 お互いの足りてない部分を補い合う、これは幼馴染みのラインじゃないかと思う。

「じゃあな」

「あ、待って! 送ってく」

「家、隣だけどな」

「別にいいの~」

 言った通り、亜澄は俺が家に入るまで見守っててくれた。

 今日は、寝る前のテスト勉強が捗った。

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